投資信託
(この記事は「マイアドバイザー」に掲載されたものです。提供: My-Adviser.jp 写真=PIXTA)

目論見書は、投資信託(以下:ファンド)の内容を説明した冊子のことです。記載されている主な内容は「ファンドの基本的な性格」「ファンドの目的・特色」「リスク」「運用実績」「手続き・手数料等」です。ただし、新しく設定されるファンドについては「運用実績」について記載はありません。

また、ファンドの購入にあたっては、事前に販売員(証券外務員)が目論見書の内容を説明する義務がコンプライアンスとして定められています。以下、それぞれの内容についてみてきます。


ファンドの基本的な性格

まず、目論見書の表紙か次ページ目に次のような表の形式で基本的な性格の記載がされています。

ファンド

ファンドによっては、項目数が上記の表より多いものもあります。表の一番下の段の太字がその「ファンドの基本的な性格」を表しています。商品分類と属性区分で同じ名称の項目があり、属性区分の方がより詳しい内容です。

以下、商品分類の箇所から順にみていきます。


単位型・追加型

「単位型・追加型」では、ファンドの募集期間や運用期間の確認ができます。単位型は、募集期間や運用期間をあらかじめ決めて設定されるファンドです。追加型は、いつでも時価で売買できるファンドです。また、追加型ファンドの多くは、運用期間(信託期間)無期限の設定がされています。


投資対象地域

「投資対象地域」では、どこの地域に投資するのかの確認ができます。上記の商品分類では、「海外」に投資することが分かり、属性区分でより詳しく「日本以外にグローバル」に投資することが分かります。


投資対象資産・投資形態

「投資対象資産」では、債券や株式、リート等のどの資産に投資をしているかの確認ができます。商品分類の項目を見ますと投資対象は「株式」ということが分かります。

また、その投資の方法については、区分属性の「投資対象資産」と「投資形態」の記載されている内容(「その他資産(投資信託証券(株式))」「ファミリーファンド」)から、株式に直接投資するタイプではなく、マザーファンドに投資するタイプであることも分かります。


決算頻度

区分属性の「決算頻度」では、年間の決算回数と分配金の支払回数が分かります。上記のファンドの決算回数は、年1回です。但し運用状況によって分配金額の上下する場合や分配金が支払われない場合もあります。


為替ヘッジ

区分属性の「為替ヘッジ」では、運用時に為替ヘッジの「あり・なし」が確認でます。

以上、上記の2つの表より「ファンドの基本的な性格」を確認することができます。