「3年以内にプライバシー保護の強力な新テクノロジーが登場」

「効率性」「スピード」「プライバシー保護」という点で、パブリック・ブロックチェーンよりも優秀なプライベート・ブロックチェーンに多くの銀行が興味を示しているが、ブテリン氏は「さらに強力にプライバシーを保護できる新テクノロジーが3年以内には登場する」と予測している。

プライベート・ブロックチェーンはパブリック・ブロックチェーンよりも処理能力が高いため決済もわずか3秒で完結する。ブテリン氏は「5年以内にはパブリックのブロックチェーン・スケールがプライベートの何千倍にもなる」とパブリックの将来性にポジティブだが、スピードとプライバシー保護という点では疑問の余地があるという。

「プロトコル・エラーが原因でプライバシーが保護できていないといった問題が今後増えていくだろう」とテクニカル面での懸念を示し、「現在のテクノロジーではスピードの問題は解決できない」と、試行錯誤を繰り返しながら進歩を目指すことが今後の課題であることを認めた。


中国の人材育成に向けNPO研究所を設立

「イーサリアムが中国大手自動車メーカーWanxiangと提携を結び、5000万ドル(約59億 5900万)を投じて中国でブロックチェーン研究所を設立する」というニュースは、おおむねポジティブに受け止められている。

新NPO研究所は分散型アプリ「crypto 2.0.」に対処可能な人材を育成することを目的としており、年間100万ドル(約1億 1918万円)の資金をもとに、イーサリアム・ファンデーションを含むcrypto 2.0エキスパートが人材育成にあたり、将来的にはアプリの開発にステップアップさせる予定である。

5月から6月にかけて中国を訪れたブテリン氏は、「研究所の設立がビットコインとは無縁の人々の関心まで惹きつけたことに驚かされた」という。またビットコイン2.0プロジェクト「ビットシェアズ」の共同設立者でcryptoのベテラン、ボー・シェン氏も50万ドル(約5959万円)を出資している。 (ZUU online 編集部)

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