情報がタイムリー「月次レポート」

月次レポートには、運用実績に関する「基準価額や純資産の推移」「分配金実績」やレポート作成時点の「国別や業種別の構成」「騰落率」「前月の投資環境」「今後の投資環境の見通しと運用方針」等と、「ファンドの特色」や「主なリスク」、「費用について」等の交付目論見書に記載されている内容が記載されています(記載項目は、ファンドにより若干ことなります)。

先程も触れましたように月次レポートは運用報告書に比べて「国別や業種別の構成」「前月の投資環境」「今後の投資環境の見通しと運用方針」「騰落率」等の状況をタイムリーに確認できます。

「騰落率」は、税引き前分配金を再投資したものとして計算します。実際の投資家の利回りとは異なりますが、基準価額の変動(値上がり値下がり)による影響と分配金による収益を加味したトータルな運用状況を把握することができます。

以上、ファンド購入後に運用状況を確認できる2つの資料についてみてきました。それ以外にも、市場に大きな影響を与えるような政策やイベントについて、別途臨時のレポートが運用会社のホームページ上にされるケースもあります。

ファンドの運用は、ファンドマネジャー(運用担当者)が行いますが、運用結果については購入した人が責任を負います。ファンドを購入・保有したら各種レポートをチェックし、不明な点は、販売会社に確認することが必要です。

恩田雅之(おんだ・まさゆき)
ファイナンシャル・プランナー。オンダFP事務所/代表 会社URL http://onda-fp-jimusho.com/

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