(写真=PIXTA)
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世界中に数あるビジネススクール(経営大学院)の中で「本当に卒業する価値のあるスクール」を選出するために、米ブルームバーグが2015年のベスト・ビジネススクールを発表した。評価基準の焦点は、卒業後の最終達成目標、やり甲斐のある高収入な職業に就けるかどうか——だという。

卒業生からのフィードバックを含む膨大なデータを集計

アンケート形式で行われた調査の対象は、ビジネススクール177校、在校生1万3150人、卒業生1万8540人、採用担当者1460人。卒業生からのフィードバックを評価に加えることで、「卒業後の展望」をより深く、幅広く分析することが可能になった。

フィードバックに関する採点の割合は、雇用主(35%)、卒業生(30%)、在校生(10%)、卒業後3カ月以内の就職率(10%)、給与(10%)だ。

スタンフォード大教授「トップ15位以内のスクールのMBAでないと無駄」

全米トップは名門ハーバード大学。実際にあった経営の事例を使った「ケースメソッド」に基づいて構成されているのが特徴。2位のシカゴはエグゼクティブMBA(企業幹部向けのMBA)の先駆けとして、3位ケロッグは「チームワーク」と「リーダーシップ」の重要性を学べる経営大学院として高評価を得ている。

世界部門はイギリスから3校もトップ10入りしたほか、オーストラリア、カナダ以外はすべて欧州の学校という結果だった。首位はハーバード同様、「ケースメソッド方式」で知られるカナダのIveyが選ばれた。

全米、世界ランキングともに、高品質で実践的なカリキュラムを導入し、国際レベルで活躍する講師陣でかためている。スタンフォード大学ビジネス・スクールのジェフリー・フェファー教授の言葉を借りると、「トップ15位にランクインしているビジネス・スクールのMBAでない限り、獲得するだけ金と時間の無駄だ」という。

無駄遣いにならないように、ビジネス・スクール選びは慎重にしたいところだ。

全米トップ10(全日制)、日本でも知られた名門ばかり

10位 ミシガン大学ロス・スクール・オブ・ビジネス
9位 カリフォルニア大学ハース・スクール・オブ・ビジネス
8位 デューク大学フークア・スクール・オブ・ビジネス
7位 スタンフォード大学ビジネス・スクール
6位 コロンビア大学 ビジネススクール(CBS)
5位 ペンシルベニア大学 ウォートン・スクール
4位 マサチューセッツ工科大学スローン・スクール・オブ・マネジメント(MIT)
3位 ノースウェスタン大学ケロッグ・スクール・オブ・マネジメント
2位 シカゴ大学ブース・スクール・オブ・ビジネス
1位 ハーバード大学 ビジネススクール

世界トップ10(全日制) アジアで学ぶならINSEAD?

10位 HEC ビジネススクール(エコール・デ・オート・ゼテュード・コメルシアル・ド・パリ、フランス)
9位 クイーンズランド大学ビジネススクール(豪州)
8位 ケンブリッジ・ジャッジ・ビジネス・スクール(CJB、英国)
7位 IESE ビジネススクール(スペイン)
6位 オックスフォード大学サイード・ビジネス・スクール(SBS、英国)
5位 IMDビジネス・スクール(スイス)
4位 IEビジネススクール(スペイン)
3位 INSEADビジネススクール(フランス、シンガポール、アブダビ)
2位 ロンドン・ビジネス・スクール(LBS、英国)
1位 Ivey ビジネススクール(カナダ)

(ZUU online 編集部)