イギリスで人気の「舞台パフォーマンス」

海外ではどうなっているだろうか。

イギリス在住ライターによると、英国ではここ10年ほどで「習い事熱」が高まっている。人気の習い事はスポーツ系だと水泳やテニス、サッカーなど。昔ながらの乗馬も人気だが、地理的、経済的問題が絡んでくるため、ごく一部の子供に限られる。

学校の授業のために習わせるものとして、ダンス、歌、演劇など幅広くカバーする「舞台パフォーマンス」系が目立つそうだ。中学後半で進路決定するまでは学校の基本課目に「ドラマ」や「ダンス」が組み込まれていることや、芸能界に憧れる子供と親が増加していることが要因となっている。

勉強系になると塾はなく、KUMONや基本科目(特に数学と英語)をフォローするクラスがある。しかし余程親が教育熱心な場合を除き、一般的には「勉強に出遅れている子供が通うもの」という位置付けとなっており、日本と少し異なるかもしれない。

アメリカでは「子守り」も

一方、米国在住のライターによると米国では国土の広さなどの特徴が子供の習い事に出ている。米国の場合は幼少期から「お受験」をさせる家庭は少ない上、学校に校則がない場合が多い。そのため学校のカリキュラムに関係なく習い事を選択している傾向があるという。

例えば、自然と触れ合いながら押し花をする、塩の結晶を作るなどの科学教室がある。米国の隣国であるメキシコの公用語スペイン語を学ぶ教室もある。また習い事ではないが、中学生や高校生がベビーシッターとして近所の赤ちゃんの子守りをするアルバイトやボランティアもさかんだ。特に女子高校生などは、ベビーシッターをすることで将来のため実践的に子育てや家事のやり方を学ぶことができる。このため、この活動に賛同する米国人は多いという。

日本の場合、五輪スポーツを除くと、受験や仕事で将来役に立つと思われることを子供のうちから習わせたいという親が多い傾向にある。昔から人気がある水泳やピアノだけでなく、子供が興味を持ち楽しく続けられるユニークな習い事を見つけてみてはいかがだろう。(ZUU online 編集部)