株価,投資
(写真=Thinkstock/Getty Images)

友人や職場の仲間から「どの株に投資したらいいか」と尋ねられた場合は要注意である。相手が短期で利益をあげたいのか、長期であげたいと考えているかの違いは極めて重要だ。長期投資向きの銘柄を求めていると思い込んで、財務状態の良い大企業の株を勧めると、数週間もたたずに苦情めいたことを言われたりするかもしれない。

初心者が株式投資を始める場合はすべてを他人任せにするのではなく、短期売買と長期投資のどちらを選ぶか、それぞれの長所・短所を踏まえ、自ら判断して行動することが重要である。今回は短期売買と長期投資の特徴をピックアップする。


短期売買の代名詞ともいえる「デイトレード」

取引時間中に売買を繰り返す市場参加者は「デイトレーダー」と呼ばれる。デイトレーダーは短時間で売ったり買ったりを繰り返す「日計り商い」を行う。売買手数料が自由化され、インターネット取引が定着するなかで、証券会社だけでなく個人投資家のなかにも短期志向の取引が普及した。

また、機関投資家や富裕層から私的に集めた資金を運用するヘッジファンドのなかにも、短期志向の取引を行うところもある。先物・オプションなどのデリバティブ(派生商品)市場で、日常的に大きな金額で取引をする。こうしたヘッジファンドの売買動向が日中の日経平均株価の動きを左右することも珍しくない。


短期売買は「ゼロ・サム」ゲーム

デイトレーダーには値動きこそが重要で、利益を得るチャンスがあれば、株価を上下させる材料は何でも良いと受け止める。一方、ヘッジファンドの運用担当者は、独自の相場観や、低リスクでも利益を確保できる様々な取引手法を駆使して市場に参加する。両者の投資姿勢は異なるが「短時間で利益をあげようとする」という点では共通している。

株式投資で利益を稼ぐ原理は「安く買い、高く売る」ことに尽きる。短期売買は、誰かが利益を得ると、別の誰かが損失を被る「ゼロ・サム」ゲームである。このため、短期売買で成功するには、株価の動向を常にウオッチし、他の市場参加者よりも1秒でも早く売り買いできる環境をつくることが重要といえる。