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(写真=HPより)

「小規模だが評価できる大学ランキング」が発表され、1位から国際教養大学、 国際基督教大学に続く3位に「武蔵大学」がランクイ 携帯サイト「教育進学総合研究所」は10月22日、「小規模だが評価できる大学ランキング」を発表した。1位国際教養大学、2位国際基督教大学(ICU)に続く3位に「武蔵大学」が入った。国際教養大学は秋田の大学で、ここ数年、民放の番組や経済誌で記事が掲載されるなど注目を集めており、2位のICUは以前から評価が高い。そうした中、都内にありながら目立つ存在ではなかった武蔵大学が入った。同大学のどこが評価されたのだろう。

このランキングは大学通信が運営する携帯サイト教育進学総合研究所がまとめたもの。大学事情に詳しいエキスパートとして、全国の進学校2000校の進路指導教諭を対象にアンケートを実施した。そしてお勧めの大学を5校挙げてもらい集計し、ランキング化している。上位10大学は以下のとおりである。

1位 国際教養大(313ポイント)
2位 国際基督教大 ( 201ポイント )
3位 武蔵大 ( 192ポイント )
4位 成蹊大 ( 84ポイント )
5位 津田塾大 ( 81ポイント )
6位 金沢工業大 ( 78ポイント )
7位 成城大 ( 71ポイント )
8位 一橋大 ( 66ポイント )
9位 会津大、産業能率大 ( 59ポイント )

4位以下を見ると、津田塾大や一橋大など一般認知度も受験偏差値も高い大学が入っている。また金沢工業大(KIT)や産業能率大など社会人教育に定評がある大学も入っている。

1年次から必修のゼミは毎年400以上開講

武蔵大学の教育の大きな特徴は、1年次から4年間すべての学生が必修の充実したゼミ教育にある。十数名という少人数で、開講されるゼミは毎年400以上ある。ゼミでは最長4年間同じ教員から指導を受けられ、学生は教員や仲間との対話を通じて、物事の本質を見極め追究する。各学部で発表・報告を行うイベントがあり、発信力を鍛えるとともに成果を生み出す喜びを体験できる。また国際化への対応として学力や興味に合わせて外国語学習やグローバル体験ができる環境を推進している。

グローバル社会に対応するサポート体制として様々なプログラムが挙げられる。英国ロンドン大学と武蔵大学とのパラレル・ディグリー・プログラムでは、ロンドン大学の授業を東京にある武蔵大学のキャンパスで受講することで、両大学の学位が取得できる。また米国テンプル大学ジャパンキャンパス(TUJ)との単位互換プログラムでは、武蔵大学で学びながらTUJの授業を履修できる。

学部の枠を超えた課題解決プロジェクトも

このほかの特徴として、「三学部横断型課題解決プロジェクト」がある。このプロジェクトの目的は、全学部の学生から成る学部混成チーム(1チームは各学部から5人~15人程度)を構成し、互いの専門知識を共有しなければ解決できない課題に挑戦させる中で、「横のつながり」の大切さと困難さを学ぶことだという。各チームに与えられる課題には、企業との産学連携によって実施される「大学生のためのCSR報告書の作成」があるという。

4年間の学びを通して、自分のキャリアを自らの力で築くための力と精神を育むことができるのがウリだ。数ある有名大学をおさえて、同大学が「小規模だが評価できる大学」と認められた理由はそこにあるのだろう。(ZUU online 編集部)