即時決済されるデビットカードという選択肢も

そこで支払い方法として便利なのがデビットカードだ。即時決済されるデビットカードは、決済タイミングが決められること以外にも利点がある。自身の残高以上の買い物をする心配がないこと、クレジットカードを作れない15歳以上の学生や年金生活をしている人でも持つことができることなどだ。

さらにソニー銀行が発表した、キャッシュカードとVisa デビットカードが一体となった「Sony Bank WALLET」なら、円の利用額は円普通預金から、外貨の分は該当する外貨預金から即時に引き落とされる。対応通貨は、円やドル、ユーロのほかに、英ポンド、豪ドル、NZドル、スイスフラン、香港ドル、カナダドル、南アフリカランド、スウェーデンクローナだ。日頃からソニー銀行で、為替レートを見ながら外貨を貯めておけば、いざ買い物という時に、お得に支払うことができるのだ。

デビットカードの国際ブランドはVISA、マスター、銀聯で、ほかにもJCBなどがある。VISAデビットの場合は、三菱東京UFJ、琉球、楽天、ジャパンネット、りそな、イオンなどの銀行が発行している。自分が利用している銀行のデビットサービスを確認してはどうだろうか。もちろんデビットカードが万能という訳ではないので、自分に合った決済方法をしっかり見極める必要がある。


2020年に向けて外貨決済の環境はますます充実する

2020年の東京オリンピック、パラリンピックに向けて政府、観光庁は訪日外国人数2000万人を目標に掲げている。2014年の訪日外国人数は、13年の実績を約300万人上回って1340万人を突破した。今後もこの数を増やすための施策がとられるはずだ。

外国人が増えれば、外貨での支払いができる場所やサービスは増えるはずだ。日本人の間でも、為替の変動リスクを避ける目的もあって、外貨預金のニーズが高まることも予想される。

「日本で買い物するときは日本円でしか払えない」「外貨で払うと手数料がかかって損する」という思い込みをしている人も少なくないだろう。外貨決済の環境は今後より充実する。せっかくなら、お得に買い物できる方法を見定めてはどうだろうか。(ZUU online 編集部)

【関連記事】
・外貨の定期預金を始めたい。どの通貨がお薦めか?
・経済効果は30兆円!東京オリンピックを最大限利用するための投資術とは?
・日本人大富豪ランキング トップ20の顔ぶれはこれだ!
・たった1万円からトヨタやソフトバンクへの株式投資が可能!?ミニ株取引とは?
・「世界MBAランキング」国内1位 東大や京大、慶應ではなく新潟のあの大学