(写真=マネーゴーランド)
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【材料】
・事故時諸費用特約

【Point】
①事故時諸費用特約は火災保険に付帯される特約
②使い道は自由
③自動付帯が多い

※200万円のお得(1,000万円の損害で20%の事故時諸費用特約の場合)

せっかく保険に入っていても、そして万が一のことが起こっても、請求しなければ保険金はおりません。本体の契約はどんな保険に入っているかわかっていても、それにどのような特約が付いているのかまで把握してないのが請求漏れが起こる原因です。

請求漏れの一つに「事故時諸費用特約」があります。これは火災保険についている特約です。

1.事故時諸費用特約とは

事故の際に必要となる諸費用を補償する特約です。例えば、火災事故が起こった場合、燃えた残骸を撤去する費用も必要になりますし、新しい家を建てるまでの生活の場所も必要となります。使い道は特に決められていませんので、自由に使うことができます。

保険会社や商品によって違いはありますが、だいたい損害金額の10~30%、上限金額が100~300万円としているところが多いようです。

例えば、事故時諸費用特約が20%の保険に入っていて、火災事故で1000万円の損害が起こった場合、

1000万円x20%= 200万円

本体1000万円に事故時諸費用特約200万円が上乗せされて支払われます。

2.なぜ事故時諸費用特約が必要か

昔の火災保険は時価(物件のその時の価値)で契約することが多かったのですが、建物は年数とともに価値が下がっていくので、今評価されている建物の価格よりも、実際に家を建て直すとなるとそれよりも費用が掛かるのが普通です。その差額を埋めるためにこの特約が生まれました。

現在は新価(新しく立て直す場合の価値)で契約することもできるので、立て直しの際にも差額はそれほど生まれませんが、先に述べたように、残骸の撤去費用や家ができるまでの住居費用が掛かってきます。

3.請求漏れの一番の原因は自動付帯

事故時諸費用特約は火災保険に自動的に付帯されていくことが多く、これが請求漏れの原因にもなっています。ご自身の保険証券を一度確認してみてください。

また、保険会社によってはこの特約を外すことも可能です。保険料を抑えたいとか、諸費用くらいは自分で賄えるという方は特約を外すという選択もいいと思います。

阿部理恵
約20年間商社勤務。貿易部門、印刷部門などで営業職として従事。保険部時代に個人向け医療保険・法人損保などを担当し、FPの資格取得。自ら大病、転職、起業を経験し、お金の知識が必須であると実感。心理カウンセラー、LABプロファイルインストラクターなどの知識と併せ、メンタル面からお金の話を解説。俳人としての顔も持ち、経済的豊かさと心の豊かさをテーマに活動中。★ ブログ

(提供: マネーゴーランド )

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