「実るほど頭を垂れる稲穂かな」 新浪剛史氏(サントリーHD社長)

コンビニエンスストア大手・ローソンの元社長。2014年にはサントリーHDの社長に招かれ、持ち前のスピード感を意識して改革に取り組んでいる。

「やり手経営者」の名をほしいままにしているが、「いかに謙虚でいられるかどうか」がビジネスの成否を決めると語り、冒頭の言葉を座右の銘にあげている。

2014年の米蒸留酒最大手ビーム社を買収についても「バックボーンは技術力であり、人間力だ」と語り、生産現場を大切にする姿勢を貫いている。

「人を楽しませることが私の楽しみ」 太田光代氏(タイタン社長)

芸能事務所の社長でありながらタレント活動も行っており、夫は爆笑問題の太田光さん。自身が経験した不妊治療をオープンに語る姿勢も同性の支持を集めており、講演会にも多数参加している。

若手芸人のオーディションの選考基準を聞かれた際には「“この人たちに自分が何ができるか”ということをたくさん発想できるか」だと答え、あくまで「価値を引き出すのは私の責任」というマネージメントの真髄を見せている。

「現場経験に勝る育成方法はない」 藤田晋氏(サイバーエージェント社長)

2000年代、ライブドアの堀江貴文や楽天の三木谷浩史とともに「ヒルズ族」の代表格とされた実業家。さまざまなインタビューで「座右の銘は?」と聞かれるが、明確な言葉は持っていないそうだ。

しかし「新規事業を任されると自然と起業家精神が生まれる」「若い人を伸ばすには痛い目に遭ってもらうのが一番早い」と徹底した現場重視を貫いており、「環境が人をつくる」と断言。経営者人材でも同様で、経営を実際に体験させるのが一番の学びの場だとしている。

「無理を無理としない」 寺田和正氏(サマンサタバサジャパンリミテッド創業者)

10代・20代女性向け純国産ブランド「サマンサタバサ」。「バッグも洋服のように着せ替えて」をコンセプトに海外向けオンラインショップも展開、販路を世界へ広げている。

しかし進出当初は「日本発の世界ブランドを作るなど無理」と多くの人に言われたそうだ。その後寺田氏はヒルトン姉妹やビクトリア・ベッカムなど世界の有名女優やモデルをキャラクターに起用し、同社商品のブランド力を高めることに成功。今もファンを増やし続けている。

「昨日の不可能を今日可能にする」 出雲充氏(ユーグレナ社長)

人間が必要とするほぼすべての栄養素を含有しているミドリムシ。その大量培養に世界で初めてに成功したのがバイオベンチャー企業、ユーグレナだ。

社長の出雲氏は座右の銘をそのまま体現したかたちとなる。しかし視線はすでに先を見据え、「2030年までに本格的な〝ミドリムシ社会〟の仕組みを国内に構築し、発展途上国の支援に乗り出したい」考えている。

願いは「ミドリムシで皆を元気に」だ。(ZUU online 編集部)