AR、3D,シティ,マイクロソフト
(写真=8ninths)

MicrosoftのARヘッドセット「HoloLens」を使用して、株式取引データを立体化させるシステム「ホログラフィック・ワークステーション(Holographic Workstation)」を、シティグループが開発した。

ARヘッドセットでのぞいた画面では、最新の株価情報や取引データが見られるほか、ハンドジェスチャーや声を認識するセンサーで金融商品を検索し、銘柄を3Dで選べる。

この「ホログラフィック・ワークステーション」はMicrosoftと米バーチャルソフトウェア・スタートアップ、8ninthsとシティによって生み出された。現在はシティのトレーダー間で使用感のフィードバックを収集しており、一般商品化する段階には至っていない。

「次世代金融取引ツール」で合理的な作業環境を提供

データを複数の層に分割して表示できるという「HoloLens」の利点を活かし、膨大な量の金融情報を見やすく整頓。過去から現在までの株価情報を「ホログラフィック・ステージ」と呼ばれる最下層でチェックし、中間層で実際の取引を行うなど、トレーダーは合理的な作業環境で仕事の能率をあげることが可能だ。

シティ国際有価証券サービス部門の責任者、スチュアート・ライリ氏は、新しいワークステーションを「金融市場の取引環境を一新する次世代するテクノロジー」として、今後は株式だけではなく、ウェルスマネージメントを含む多様な金融商品へ採用する手段を探索中だ。

顧客や取引先による「ホログラフィック・ワークステーション」へのアクセスも検討しているというが、モバイル・バンキングの普及によって消費者の足が銀行支店から遠のいている近年、「支店でバーチャル取引体験サービス」の実現は苦戦するかもしれない。( FinTech online編集部

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