FinTechが金融にもたらす新しい常識を説明

FInTech革命

『FinTech革命~テクノロジーが溶かす金融の常識~』
(日経コンピュータ、日経BP社、単行本2052円、Kindle版1900円)

2015年に日経コンピュータやIT Proへ掲載された記事に一部描き下ろしを加えてまとめた一冊。FinTechによって、以下の6つの事――個人財務管理、融資、決済、投資支援、経営・業務支援、暗号通貨――ができるようになった事を説明している。

説明に図表や写真を多用しているため、FinTechの概念を短時間で理解したい人にお奨めの内容となっている。

テクノロジーのスペシャリストが紹介する最新情報

決定版FinTech

『決定版 FinTech―金融革命の全貌』
(加藤洋輝・桜井駿 、東洋経済新報社、単行本1728円、Kindle版1600円)

IT業界の中でも金融分野に強いNTTデータの経営研究所に属する著者がテクノロジーのサイドから解説する。

例えば、ブロックチェーンについては――世界中に点在するコンピューターにデータを分散する事するため、破壊/改ざんが困難なネットワークを作る事ができる。そのため、多数の国をまたがるサービスでの認証技術に使う事が可能となった。それにより、仮想通貨が浸透した――といった具合だ。

現在、銀行や証券会社等の金融機関が役割の変更を迫られている事情についても言及。金融機関は、ベンチャー企業との付き合い方やすみ分け方、新たなビジネスモデルを見つけないと不要となる日も訪れる可能性がある、と著者は述べている。