熊本地震をきっかけに再注目されている「耐震基準」ですが、実は大きな落とし穴があります。「これさえクリアしていれば我が家は大丈夫!」と安心している方は、今一度確認する必要があります。
2016年4月に起こった熊本地震では、小学校や役所がかなり損壊していました。「古い家・建物が多かったのでは?」と思われがちですが、現実的には「1981年耐震基準」導入以降と見受けられる建物の損壊も多く見受けられます。この「1981年耐震基準」そのものに大きな落とし穴があったのです。
なぜなら、この耐震基準は「1度の地震に耐えることができるかどうか」を想定しているのみで、今回の熊本地震のような震度7の巨大地震が2回以上来ることは想定していないのです。
1回目の地震によって損壊し強度が下がってしまい、そこに2回目の巨大地震が襲ってくる…。基準そのものの想定がそうですので、基準を満たしているにもかかわらず、半壊・倒壊の被害にあってしまうことは必然です。
中古物件の購入を検討しているなら、「耐震性能」に関する知識を深めましょう。