副業で得られるものは金銭だけではない

リスクは他にもある。記事作成やプログラミングなどの仕事を請負として引き受ける場合、直接の打ち合わせはほとんど行なわず、メールのやりとりだけに終始することがある。もちろん、使うのは個人のPCやスマートフォンだ。

その際、コンピュータウィルスソフトをインストールすることは当然だが、不審なメールを開封しないなど細心の注意が必要だ。個人情報の流出などに際しても、損害賠償を科せられる恐れがある。

独自で設定するのが不安であれば、家電ショップに設けられているパソコンやスマートフォンのクリニックなどでお金を払って設定してもらってもよいだろう。

以上、厳しいことを述べたが、副業に反対しているわけではない。機会があればチャレンジするのはよいことだ。現在の仕事とは違う、発想や知識を身につけることができるからだ。

佐藤敦規(さとう・あつのり)FP・社会保険労務士
1964年東京生まれ。中央大学卒業後、パソコン関連誌の編集に携わる。30代中盤からは印刷会社に勤務し、テクニカルライターとして家電製品からシステム関連まで100種類以上の取扱説明書を作成。2年前よりFP・社会保険労務士に転向。のべ700人以上のライフコンサルタントを行っている。著書に『税理士ツチヤの相続事件簿』(星雲社)などがある。(『 The 21 online 』2016年06月23日 公開)

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