家財保険は「子供がテレビを壊しても」補償されます
家財保険の補償は、実に幅広いです。たとえば、落雷です。年を追うごとに落雷が多くなっているような気がします。怖いですね。
雷は本当に怖いですが、私は落雷でパソコンのデータが飛んでしまうのが一番怖いです。
実際雷が落ちたとしても、建物への被害が大きくなる可能性は低いです。それよりも、電流が逆流して家電製品が壊れるのが一番心配でしょう。家財保険に加入していると、そういった「不測の事態」が補償されます。
落雷でテレビが壊れた場合には、修理代などが補償されます。あまり知られていませんが、幼い子供がテレビを壊しても補償の対象となります。たとえば、子供がテレビのリモコンを投げて、テレビの液晶画面が壊れても補償されます。また、物を運んでいてバランスを崩しドアに当たってドアを壊したケースもOKです。
また、隣の家が火災になって、建物への類焼はなくても消防車の放水で家の中が水浸しとなるケースもあるでしょう。この場合も、建物の補償はありませんが、家財が補償されます。
さらに、家財が盗まれたときも補償されます。携帯品損害特約をつければ、旅先でカメラを壊した場合でも補償されます。
とにかく幅広い補償があります。あまりに広いので、どこまで請求できるのか忘れてしまいそうです。
損害保険の補償の基本は、不測かつ突発的な事故です。もちろん故意に起こした事故は対象外です。注意しなければならないのは、壊れた物の証拠が必要となる点です。すぐに買い替えてしまって立証できないと補償されません。テレビが壊れたのであれば、必ず写真に撮って証拠を残しておく必要があります。
火災保険に安く加入するには?
火災保険は1年更新、5年更新、10年更新などがありますが、長期契約の方が割引率が高いのでお得です。
また、高台にある家やマンションの4階など「水災」のリスクが低い場合は、水災を外すことで保険料が安くなります。いずれにしても、家財保険に加入すると何かとお得ですので、ぜひご検討ください。
長尾義弘(ながお・よしひろ)
NEO企画代表。ファイナンシャル・プランナー、AFP。徳島県生まれ。大学卒業後、出版社に勤務。1997年にNEO企画を設立。出版プロデューサーとして数々のベストセラーを生み出す。著書に『コワ~い保険の話』(宝島社)、『こんな保険には入るな!』(廣済堂出版)『怖い保険と年金の話』(青春出版社)『商品名で明かす今いちばん得する保険選び』『お金に困らなくなる黄金の法則』(河出書房新社)、『保険ぎらいは本当は正しい』(SBクリエイティブ)、『保険はこの5つから選びなさい』(河出書房新社発行)。監修には別冊宝島の年度版シリーズ『よい保険・悪い保険』など多数。
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