IOT M2M決済の開発に熱心なVisa

ロンドンに本社をかまえ、ベルリンを中心に事業展開中のSatoshiPayは、2014年に設立されたマイクロ決済スタートアップだ。

英ブロックチェーン・ベンチャー企業Coinsilium Group(コインシリアム・グループ)や、米IT企業FastForward Innovationsなどから資金を調達し、2015年4月にマイクロ決済プラットフォームの開発に着手。今年2月からベータ版を提供している。

国際大手、Visaとの提供は、マイクロ決済の先駆企業として、世界中に名をはせるチャンスであることは確実だ。

今回のPoCが成功すれば、将来的にはVisa以外のほかのブランドとの相互システムや、即時銀行送金なども組み込む意向を示しており、今後さらに決済革命の間口が拡大されると期待できる。

Visaにとっても、長年定着したクレジットカード、デビットカード会社というイメージを払拭し、時代の先端を走る国際決済ブランドに生まれ変わる絶好の転機となるだろう。

Visaは昨年末にも、シリコンバレーのクリプト・ファイナンス・スタートアップ、Epiphyteと、ビットコイン送金の実験を行うなど、ブロックチェーン技術を利用したIOT M2M決済の開発に大変な関心を示している。

ベン氏は今後もVisaと共同で研究、開発を進め、「Webコンテンツ専用のマイクロ決済なども視野にいれている」とコメントしている。( FinTech online編集部

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