Apple,iPhone7,アイフォーン
(画像=Webサイトより)

AppleがiPhone7とiPhone7 plusを発表した。日本でも9月9日から予約受付が開始され、16日から発売となる。

毎年9月は新しいiPhoneの発表時期として恒例となっているが、携帯電話の買い替えに関してはユーザーそれぞれの事情があり、「買い替えの時期」という人もいるだろう。

しかし今回のiPhoneをスルーするとしたら、その理由は十分過ぎるほどあるようだ。

高すぎる価格

価格だけを見ると、最安値のモデル(iPhone7、64GB)をApple Storeで購入すると7万2800円(税別)となる。

この価格帯のスマートフォンをAndroidスマホで探した場合、ほぼ高級機しか存在しないと言ってもいい。もちろんこの「高め」の価格設定にはAppleは自信があるのだろうし、筐体の出来もそれ相応に素晴らしいのだが、安価な携帯電話を買いたいという層にとっては引き続き「買いづらい」価格帯ではある。

代わり映えのないデザイン

iPhoneはおおむね2世代は同じデザインを使用しており、その慣例からすると今回はデザインが大幅に変わるサイクルにあった。しかし6、6sと比較してもデザインコンセプトはほとんど変わらない。新しいデザインのiPhoneが欲しかった層からすれば、今回の7は期待外れだったと思われる。

5sから6になった際にフラットだったカメラ部分がほんの数ミリ出っ張っただけで批判されたが、今回もカメラの出っ張りに関しての改善はされていない。特に7plusに関しては大きく変わってしまったため、デザインにうるさいユーザには受け入れがたいかもしれない。

イヤホン端子の廃止

噂には上がっていたが、3.5mmイヤホン端子(いわゆる普通のイヤホン端子)が廃止され、Lightningコネクタを充電・データ転送と共用するようになった。

これは自分のイヤホンやヘッドホンを持っていて、それをiPhoneに繋いで音楽や動画を楽しんでいたユーザにとっては最も深刻な事態だ。製品同梱のイヤホンはLightning端子対応だが、手持ちのイヤホンなどを接続するには同梱されている変換プラグが必要となる。しかし、充電しながら音楽を聴くことは現状では不可能だ。

AppleはiPhoneに限らず、このような「昔からある標準規格」を簡単に切り捨てる施策をよく取る。それは必ずしも悪いことばかりではなく、もちろんそれはそれでいいのだろう。しかし、音楽は自分のお気に入りのイヤホンなどで聞きたいというユーザにとってはあまり愉快な話ではないだろう。

そのようなユーザーがiPhoneで音楽を聴くのかという根本的な好みの問題もあるが、気軽に音楽を聴くためにスマートフォンを使っているのであれば、変換プラグが必須となる状況は本末転倒である。