トラブルを防ぐには

以上のようなトラブルに遭った場合は、不当な買い取り価格に対しては承服できないこと、また不正なキャンセル料金を請求されたときは、申込時に聞かされていないことを、毅然と主張しなければなりません。 また、トラブルを回避するために重要なことは、信頼できる業者を選ぶことです。インターネット上には多くの業者が見つけられますが、信頼できるかどうかを見極めるのは難しいところがあります。
信頼できる業者を見つける一つの方法として、特定の高齢者施設と継続的な取引をしている業者を探すという方法があります。特定の高齢者施設と継続的な取引実績を持っている業者は、クレームが少ないと考えられるからです。もし、クレームが発生していれば、取引が中止されているはずですから、信頼できる業者であることを判断する目安にはなるでしょう。 他にも特定の地域で長く事業を営んでいる実績があり、地元での評判が良いことも、良質な業者を見つける目安となります。実際に利用して良かったという知人からの紹介があれば、安心できる業者の候補と考えて良いでしょう。また、国民生活センターでは、信頼できる業者を選んだとしても、当日の作業には立ち会うべきだとしています。そうすることで、貴重品が無くなるなどのトラブルを避けることができるからです。


業界の努力

遺品整理業者の急増によるトラブル増加を避けるために、遺品整理士認定協会が業界の健全化を急いでいます。その一環として2011年には「遺品整理士」の資格講座を開設しており、これまでに約5千人が受講しています。この講座では、2ヶ月かけてごみ投棄に関する法律や、実務上の留意点などについて指導しています。とはいえ、遺品整理士は遺品整理業を開業するための公的な資格ではありません。それでも遺品整理士認定協会では、信頼できる業者選びの条件に活用できれば、と業界の健全化を目指しています。 ですから、遺品整理業者を選ぶ際には、この遺品整理士の認定業者であるかどうかも、判断材料にすると良いでしょう。

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