フリークアウトの面白さ

DSP事業はすでに米国では市場が成熟してきており、日本国内でもDSP事業をやるべきだと思う若者が当然いても不思議はありません。フリークアウトは、広告の取引形態として「オーディエンス単位」という最小単位で取引できる仕組みを作り、オペレーションをシステムで自動化することで、最小単位で売ることを実現しています。従来のやり方は、取引単位が小さければ小さいほど柔軟性が高く得だったのですが、それではオペレーションコストが高すぎて結果的にビジネスが成り立たなかったのです。

フリークアウトでは、国内マーケットがゼロの状態からいち早く事業に参入して、少しずつ国内のDSP事業を確立してきていますし、多くの広告主や代理店からオンライン広告におけるDSPの共感も得ており、日々変化していくマーケットを最前線で見ているし、自分たちでマーケットを作っているという実感が感じられます。もともと、DSPの市場が成長することは事業を開始する前から確信していただろうし、成長スピードは想定以上であったわけだし、米国では2〜3年かかったマーケットが日本ではハイペースで拡大しているのも事実です。

今後も、当初想定していた以上に、オンライン広告の役割そのものを広範囲に広げていける可能性は大きいと見るのは順当だし、これまでマス広告が担ってきた役割を、テクノロジーによって担える可能性が見えて来たことは、結果的にクライアントが望んでいることとも一致していることは、多くな期待を秘めていると思います。

現在のフリークアウトは、自社ブランドを、どうすれば最も受け入れられやすいのか、どのようなポジショニングをすれば競合他社を引き離せるのか、といった何処の企業でも課題にする問題と直面しながら、今後も商品開発や営業力は他社に劣るものでは決して無い様に思います。激動の広告業界で、常に新しいサービスにチャレンジしたいとくDSPの可能性を信じて、多くの優秀な就活学生の間でも評判は上々で、ディスプレイ広告を効率化する技術で、RTBという仕組に注目が集まっているようです。

ベンチャー企業ですから、投資家が占うよりも若い感性は鋭いものがあり、彼らは経営戦略も良く見ているようで、2013年のインターネット広告取引市場は前年比8.1%増の9381億円と広告市場全体の15.7%を占めるまで拡大していることも、既に知ってます。スマートフォンやタブレット端末にも対応した製品を開発し、PCのみからモバイルでの展開を拡大していることに期待を持っているようです。 一方では、海外で拡大する市場にも対応し、2012年4月には米国に、2013年10月にはシンガポールに子会社を設立したもの、大きな夢と可能性を秘めておりますし、2012年と2013年を比べても、純資産で2,3倍、総資産で2倍、売上出2,2倍と増え続けております。


アドテクが世界をリードする!?

何よりも確かに成長する証拠はズバリ、全世界の広告マーケットで、今、営業利益が2番目に大きいのはGoogleです。近々間違いなく1位になるはずですし、それはやっぱり技術力があるからです。テクノロジーがビジネスをリードするという意味では、アドテクの世界はエンジニアにとってかなり魅力的ですし、今後は広告マーケットの中心は、大手代理店の時代は次第に変化して行くことは目に見えています。

日本国内の携帯電話ユーザーの中で、その保有率が約4割に達したと言われるスマートフォンがもっと普及し、今後の広告業界はどう進化していくかは2000億円市場の奪い合いです。アメリカではスマホ/タブレットのリッチメディア広告が今では当たり前ですし、日本でも、今後益々、PC向け広告、スマートフォン向け広告は増えますし、アプリも広告メディアとして認知されるようになっていますので、それらの影響で広告配信に変化はあるかと言った問いは、今や無意味な質問ではないでしょうか。


気になる初値は?

気になる初値ですが、かなりの高騰が見込まれます。今後も高い成長性が見込まれる業界において先行者メリットの享受があり、かつ独自技術を持つことでの今後の拡大が見込めることがプラス材料だと思われます。また、今期大幅減益が見込まれるものの先行投資として前向きに受け止められている状況と考えられます。新世代のネット関連株はそもそも人気があり、このフリークアウト株も当然その1つになることが予想されます。

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