相手に何を求めるか
どのような相手を求めるかで結婚も変わってくるのと同様、M&Aも何を求めるかで相手選びは異なってくる。例えば、同じ業者と結びつくことでシェアを拡大したいのであれば、同業者が結婚相手となる。製品をつくる会社が販売まで行いたいと考えれば、営業力の強い販売会社を探すことになる。そして、新規事業をM&Aに求めるのであれば、相手の入念な下調べが重要になってくる。これまでに会ったことのない相手を探すことになるからだ。
以前から知っている相手であれば情報もある程度得ており、相思相愛の仲となれるかどうかは本人同士がわかっているであろう。M&Aでも同じで、既に知っている事業領域や同業者であれば互いに企業風土や考え方も分かっており、歩調を合わせることができるケースが多い。そのため、M&Aも成功しやすいケースといえる。
一方、新規事業開拓という意味でM&Aを行う場合は、相手探しにおいてそもそも素性がわからない状況からスタートすることになる。この場合には、相手に隠し事があったり、お互いの考え方に相違がある場合には破談となりやすい。実際のM&Aでも新規事業など経営多角化のケースでは、入念な事前の下調べがないと失敗するケースも多いのが実情である。
このように、相手選びは当然一社一社異なることになる。結婚と同様、M&Aで成功させるためには、事前にお互いの相性や情報の食い違いをしっかり見定めることが重要である。 (提供: M&Aアドバイザーズ )
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