外国人の嗜好や文化を意識 おにぎりをつまみながらお酒を楽しむ
「onigiri stand Gyu!」のプロデュースは、「一般社団法人おにぎり協会」。おにぎり協会は、これまで国内の他、イタリア・ミラノで開かれたミラノ国際博覧会(ミラノ万博)、中東のカタール、カナダなどでもおにぎりの可能性を追求してきました。
おにぎり協会はそうした国々でさまざまなことに気づかされたと言います。
「ミラノ万博では、ベジタリアンは鰹出汁を使った和食が食べられないことを知りました。でも、たとえば梅干しのおにぎりならば、梅、塩、お米だけ。ビーガン(動物由来の食品を一切摂取しない)対応もハラール(イスラム法で許された食品だけを摂取)対応もできるのです。おにぎりは、味や嗜好だけではなく、思想や信条にも合わせて提供できる変幻自在の料理なのです」
こうした経験から、Gyu!のメニューでは「Seafood」「Veggie」「Meat」と分かりやすく表記しています。
さらに、カタールでは、イスラム教の戒律でお酒を飲む習慣がありません。そのため、甘いものが好きな人が多いそう。そこで、現地で10種類の「スイーツおにぎり」を試食してもらったところ、断トツで「抹茶」が人気に。そのおにぎりが、Gyu!のメニューに並んでいるというわけなのです。
これまでの経験も踏まえて、外国人観光客を強く意識したGyu!では、「おにぎり×カフェ×バー」がコンセプト。
ドリンクは、抹茶やコーヒーだけではなく、うるち米を使った日替わりの日本酒とワイン(赤・白)も用意。おにぎりをコーヒーや抹茶のお供にしたり、お酒を飲みながらおにぎりをつまんだりできる趣向になっています。