旅行保険には、国内旅行保険と海外旅行保険の2種類ある。国内旅行保険はあまり聞かないし、実際に加入している人も少ないように思われる。海外旅行保険は、種類が多すぎてとても選べない。それぞれどういったものなのか、違いをみていこう。

目次

  1. 旅行保険の種類について
    1. 国内旅行保険とは
    2. 海外旅行保険とは
  2. 国内旅行保険と海外旅行保険の違いは?
    1. 旅行で病気になった場合の治療費
    2. 地震・噴火・津波などの災害で被害を受けた場合
    3. 保険期間中に職業が変わった場合
  3. どのように加入するのか
    1. 国内旅行保険の加入方法
    2. 海外旅行保険の加入方法
  4. 自分に合った保険を見つけるには
    1. 国内旅行保険の選び方
    2. 海外旅行保険の選び方
  5. 気づかない落とし穴

旅行保険の種類について

国内旅行保険とは

国内旅行に出かけている期間が保険の対象。家を出てから帰宅するまでの間に起きたケガが原因で死亡した場合や、後遺障害・入院・通院・手術といった際に保険金が支払われる。

また他人の物を壊した場合の補償、所持品が盗まれた際の補償もされる。旅先で病気になった場合の補償はされないが、ウイルス性食中毒や細菌性食中毒の場合は保証対象となる。

海外旅行保険とは

海外旅行期間中が保険の対象となる。家を出てから帰宅するまでの間に起きたケガが原因で死亡した場合や、後遺障害・入院・通院・手術となった際に保険金が支払われる。

また他人の物を壊してしまった場合の補償、所持品が盗まれたさいの補償も対象内。さらに、旅先で病気にかかったときの治療費も保証される。国内旅行保険のようにウイルス性食中毒・細菌性食中毒になった場合も保険の対象。

国内旅行保険と海外旅行保険の違いは?

ただ単に行先が国内か海外かという話ではなく、保険の対象となる条件が異なる。以下に違いをまとめたので確認してほしい。

旅行で病気になった場合の治療費

・国内旅行保険:保証される

・海外旅行保険:保証されない

地震・噴火・津波などの災害で被害を受けた場合

・国内旅行保険:保証されない ※ただし特約をつけていれば保証される

・海外旅行保険:保証される

保険期間中に職業が変わった場合

・国内旅行保険:変更手続きは必要なし

・海外旅行保険:変更手続きの必要あり

どのように加入するのか

では、続いて国内旅行保険と海外旅行保険の加入方法について紹介する。

国内旅行保険の加入方法

以下の2つの方法がある。自分に合った方を選んでほしい。

旅行会社から加入する

大手旅行会社なら大抵、国内旅行保険の販売を代理で行っている。また子会社に損害保険会社がある場合も。旅行会社に直接問い合わせてみるとよいだろう。保険の種類は少ないかも知れないが、すぐ対応してくれるはずだ。

インターネットから加入する

保険の種類が幅広いのが、インターネットから加入するメリット。また希望する旅行会社から保険に加入できない場合もインターネットを利用し、保険会社を探してみるとよい。保険会社の口コミ・評判もチェックできるので満足のいく保険選びができるはずだ。

海外旅行保険の加入方法

国内保険と似ている面もあるが、空港で加入できる点が大きな違いだ。主に以下の2つの方法がある。

空港カウンターで加入する

事前に、海外旅行保険に加入し忘れた場合などに便利。ただ出発前は何かと慌ただしく、保険の内容を十分理解しないで契約に至ることも。できれば事前に契約しておいた方がよいだろう。

インターネットから加入する

国内旅行保険と同様、海外旅行保険もネットで加入することが可能。メリットは、保険会社の口コミ評判が知れること。デメリットは保険の知識をある程度理解しておく必要がある。

自分に合った保険を見つけるには

自分に合った旅行保険の見つけ方を知ろう。国内旅行保険・海外旅行保険のそれぞれの選ぶポイントをお伝えするので、参考にしてほしい。

国内旅行保険の選び方

旅行先はどこか、危険を伴うのかを考えることが大事。市内観光と違い、サーフィンや登山はアクシデントに見舞われる可能性が高い。また小さいお子さんと一緒の場合や、高齢者との旅行の場合によっても選び方は変わるだろう。個人賠償の危険度は、アウトドアスポーツの場合に高い。また他人の物を壊してしまう危険度は、市内観光の方がより高いと言える。

なにより、国内旅行保険の主契約はケガに対しての保証だ。もしすでに傷害保健・医療保険に加入しているのであれば、保険金額を抑えることもできるだろう。そして保険料をよく知っておくこと。契約内容により当然料金は異なる。何が自分にとって必要なのかをよく考えて選ぶべきだ。

海外旅行保険の選び方

やはりどこへ行くのか、どういうリスクがあるか、それに保険金額はどのくらいかが、選ぶポイントとなる。安いプランも当然あるが、その分保証される範囲が狭まるし、支払われる可能性も下がるというもの。

以下に大事なポイントを記載するので確認してほしい。

・渡航先からでも日本語対応をしてくれるコールセンターがあるのか?

・滞在日数が増えた場合、保険期間を延長できるか、また延長の条件は何か?

・保険料はどのように支払われるのか?

・保険証券が手元に届くのはいつか?※渡航先で保険証券の提示を求められる可能性がある

以上のことは事前によく調べてほしいこと。いざというとき後悔のない選択をするために必要だ。

気づかない落とし穴

最後の項目では、国内旅行保険・海外旅行保険のそれぞれの落とし穴、つまり注意点について解説しよう。加入したあと知らなかったではすまないので、ぜひ押さえておいてほしい。

海外旅行保険は意外と多くの人が加入した経験があるはずだ。だからと言って、国内旅行保険も海外旅行保険と同じ保険内容と理解するのは間違いである。国内旅行保険では、ケガに対する保証はあるが、病気についての保証はない。例外として、細菌性・ウイルス性の食中毒に患った場合には保証される。

また海外旅行保険だと天災による事故、賠償責任、携行品損害などが自動付帯されるのも大きい。2つの旅行保険の違いは必ず知っておきたい。

今回の記事で旅行保険について理解できただろうか。意外と国内旅行保険と海外旅行保険の保証の違いについて知らなかったという人も多いかもしれない。

ただ、国内旅行保険の必要性は実際それほど高くない。最近ではクレジットカードに国内旅行保険が付帯してある場合もあるので利用してみてもいいだろう。

いずれにしても、保険に加入するときは、事前に自分に必要だと思われる内容を把握してから選びたいものである。