コカ・コーラ,キリン,業務提携
(写真=Thinkstock/Getty Images)

ドリンクバーでコーラとキリンレモンを混ぜたらイケてるという話ではない。清涼飲料でライバル関係にあるコカ・コーラとキリンが提携協議を進めているのだ。

コカ・コーラウエスト(以下、ウエスト) <2579> とコカ・コーライーストジャパン(以下、イースト) <2580> は、2017年春にも経営統合することで合意している。それだけにとどまらず、キリンHD <2503> とも資本提携を含む業務提携に進むことになった。

清涼飲料業界に限らず、「業界再編」は株式投資家ならおさえておきたい重要なキーワードだ。今回はコカ・コーラとキリンの提携協議を例に、株式市場の反応を交えながら見てみよう。

株式市場は「変化」に敏感に反応する

10月26日、コカ・コーラとキリンは提携協議を進めていることを明らかにした。コカ・コーラグループは清涼飲料で国内首位、キリンHDの清涼飲料子会社キリンビバレッジは業界4位だ。

コーラの製造販売を手がける大手ボトラーのウエストとイーストは2017年4月に経営統合する。その新会社と、キリンHDの清涼飲料子会社のキリンビバレッジが株式持ち合いを検討中だ。年内には大筋合意する方向で協議を進めているという。

清涼飲料市場は価格競争が続いている。効率化、高収益化は競争力を高めるうえで大きな課題だ。今回の提携を実現させることにより、物流コストや原材料の調達コストの削減効果が見込め、結果として企業価値の向上も期待できる。

株式市場はこうした「変化」に敏感に反応する。提携協議が伝えられた10月26日のキリンHDの株価は前日比1.8%高の1771円、ウェストは3.8%高の3100円、イーストは5.4%高の2320円で3社とも揃って上昇した。株価を見ると市場が両社の提携を好感しているのが良く分かる。