「上方修正」が期待できる銘柄の投資ポイントは?

◆バンダイナムコホールディングス <7832>

図1:バンダイナムコホールディングス(7832)・日足
図1:バンダイナムコホールディングス(7832)・日足

任天堂の「ポケモンGO」やソニーの「プレイステーションVR」の登場等を背景に、久しぶりにゲーム関連銘柄にスポットが当たりやすくなっています。そうした中で当社はスマホ向けゲームが海外を含めて伸びていることに加え、任天堂同様海外に通用するキャラクターを抱えていることが強みになっています。

会社側は第1四半期の決算発表時(8/4)に2016/4~9期の予想営業利益を230億円から320億円に上方修正しました。現在、通期の会社予想営業利益は500億円(前期比0.7%増)ですが、市場コンセンサスでは600億円超が期待されています。

◆エン・ジャパン <4849>

図2:エン・ジャパン(4849)・日足
図2:エン・ジャパン(4849)・日足

「エン転職」で知られる我が国最大級の求人・転職サイトを運営しています。生産年齢人口が減少し、労働生産性の向上が国の重要課題となる中、足元の有効求人倍率(2016/9)は1.38倍と25年ぶりの高水準を記録しており、当社には強い追い風が吹いています。

運用サイトの高い顧客満足度と、先行投資が実を結ぶ形で、2016/4~6期の営業利益は18億円(前年同期比46.4%増)と好調なスタートでした。2017/3期の会社予想営業利益は57億円(前期比11.4%増)ですが、市場コンセンサスは66億円超となっています。

◆ニコン <7731>

図3:ニコン(7731)・日足
図3:ニコン(7731)・日足

2016/4~9期の上場企業決算発表のひとつの特徴は、半導体・FPD製造装置関連が好調なことです。NAND型フラッシュメモリの設備投資拡大やスマホの高機能化を背景とする需要増が要因とみられます。また、VR(仮想現実)時代の到来は有機ELの市場拡大に追い風になるとみられ、中国メーカーは2020年までに2兆円の設備投資を実施する計画であると報道されています。当社は、キヤノン <7751> やアルバック <6728> などとともに、主要装置を供給しています。

当社の2016/4~6期(第1四半期)決算では、FPD製造装置の伸長が円高やデジカメの縮小を補い、営業利益が前年同期比188.4%増となりました。通期の会社予想営業利益は460億円(前期比25.3%増)ですが、市場コンセンサスでは480億円超への上振れを期待しています。

◆SMC <6273>

図4:SMC(6273)・日足
図4:SMC(6273)・日足

空気圧制御システムでは国内65%、世界34%と高いシェアを有しています。アジアを中心に新興国での人件費高騰が続いており、工場のFA化ニーズは世界的に高まる方向で、当社の事業にも追い風が吹いています。

海外売上高が全体の3分の2前後を占めているため、円高が逆風になります。2016/4~6期(第1四半期)決算でも円高による為替差損が響き、経常利益は前年同期比44.6%の減益となりました。しかし、本業のもうけを示す営業利益は同四半期に364億円(前年同期比3.5%減)と健闘しました。会社側では通期に20.3%の営業減益を予想していますが、市場では9%程度の減益を予想しています。

◆テルモ <4543>

図5:テルモ(4543)・日足
図5:テルモ(4543)・日足

カテーテルや人工心肺装置などで高いシェアを有し、海外に生産拠点17(国内は7)を抱えるグローバルな企業です。2016/4~6期の営業利益は213億円(前年同期比9.8%増)と好調です。2016/4~9期の営業利益について会社側は355億円を予想していますが、市場では400億円超を見込んでいるようです。通期計画についても、市場は会社計画に対する上振れを見込んでいます。

10月に米医薬品・医療機器大手から血管治療機器事業の一部買収で基本合意しました。もともと、小型のカテーテルに強みをもつ当社については相乗効果が大きいとの指摘もあるようです。株価は7月高値から調整が進み、値ごろ感は強まっているようです。