「有給休暇環境が整っている企業ランキング」が発表され、首位にはロサンゼルス郊外に本社を構える世界最大規模の独立系バイオ技術社、アムジェンが輝いた。トップ3社にはIKEAとGoogleが同ポイントで肩を並べている。
そのほかゼネラルモーターズ、コストコ、アメリカン・エキスプレス、Microsoftなど、日本でも馴染み深い国際大手の名前が挙がっている。米国の本社・支社を前提とした調査結果であるせいか米企業が圧倒的に多いが、欧州企業も5社(うち3社は北欧)ランクイン。分野ではIT関連と金融関連会社が目立つ。
このランキングは米キャリア情報サイト「グラスドアー」が、従業員から収集したデータに基づいて、有給休暇制度の整っている企業を順位づけしたものだ。有給日数がベースになっているが、ランキングの上位に選ばれた企業は「実際に気がねなく有給を消化できる環境」を提供していると評判だ。
米国でも「有給休暇をとりにくい」というジレンマを抱えている労働者は多い。2014年に実施された調査からは「有給休暇の半分しか消化していない」という声が圧倒的に多かったという。また6割が「休暇中でも何らかの仕事をしている」と回答した。
1位のアムジェンでは米国最長基準となる、年間最低5週間の有給休暇が認められている。2位のスローン・ケタリングでは20日の基本有給休暇に加え、「誰からも理由を詰問されず気持ちよく休める」変動祝日、病気欠勤日、私用休暇日などが与えられているという。
IKEAは出勤初日から常勤・パートに関わらず、勤務時間制に基づいた有給休暇が許可される。継続勤務年数5年以内であれば3週間、5年以上は5週間、10年以上は7週間と伸びていく。
有給休暇手当評価
19位 Microsoft(コンピューター・ソフトウェア)米 4.2ポイント
19位 T-Mobile(移動体通信サービス)独 4.2ポイント
8位 Intel(半導体素子) 米 4.3ポイント
8位 Federal Express(国際宅配便サービス)米 4.3ポイント
8位 Nokia(通信インフラ施設・ソフトウェア開発)フィンランド 4.3ポイント
8位 KPMG(会計)米 4.3ポイント
8位 JPモルガン・チェース(銀行)米 4.3ポイント
8位 カイザー・パーマネンテ(保険)米 4.3ポイント
8位 アメリカン・エキスプレス(クレジットカード)米 4.3ポイント
8位 エリクソン・ワールドワイド(通信機器)スウェーデン 4.3ポイント
8位 アクセンチュア(コンサルティング)アイルランド 4.3ポイント
8位 キャピタル・ワン・フィナンシャル(消費者金融)4.3ポイント
8位 コストコ・ホールセール(卸売り)米 4.3ポイント
7位 ゼネラルモーターズ(自動車)米 4.4ポイント
5位 セールスフォース・ドットコム(クラウド型顧客サービス・ソリューション)米 4.4ポイント
5位 モンサント(バイオ化学)米 4.5ポイント
3位 Google(インターネット総合サービス)米 4.5ポイント
3位 IKEA(家具)スウェーデン 4.5ポイント
2位 ニューヨーク・メモリアル・スローン・ケタリング(医療)米
1位 アムジェン(バイオ技術)米 4.7
(ZUU online 編集部)
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