Ranking
(写真=PIXTA)

日本全国から人や企業が集中している東京都23区。

同じ東京都でも区によってさまざまな個性がありますが、今回はズバリ“お金持ち”が多く集まる「平均年収が高い区ベスト5」、そしていったいなぜお金持ちが集うのか? ヒミツを探っていきたいと思います。
(ランキングは2013年度の各区の課税対象所得を納税義務者数で割り計算しています)。

それでは、まず5位から!

5位 「文京区」  平均年収544万円 ――インテリ感がただよう街

23区のなかで5位にランクインした文京区は、“ふみのみやこ”という名のとおり、夏目漱石や森鴎外、宮沢賢治などの文人たちゆかりの地であったほか、東京大学をはじめとしてお茶の水女子大学など教育機関が多い場所でもあります。

東京大学医学部、日本医科大学、東京医科歯科大学、順天堂大学などの大きな大学病院が集まっており、そこに勤務する医療関係者が住んでいて平均年収を押し上げている可能性があります。

また、お金持ちが住むいわゆる“お屋敷街”の「茗荷谷」を擁し、茗荷谷セレブたちも平均年収の引き上げに貢献しているのかもしれません。

4位 「中央区」  平均年収556万円 ――セレブ御用達の銀座はこの区。でも住んでいる人は少なめ!?

セレブ御用達のお買いものスポットである銀座や日本橋があるのがこの中央区ですが、商業施設や企業などが多く、昼間の人口は約60万人にものぼりますが、定住している人口は約13万人しかいません。

月島をはじめとした湾岸地区の再開発がすすめられ、勝どきのタワーマンションなどに入居する住民は、シロガネーゼならぬ“カチドキーゼ”と呼ばれることもあるそう。

東京オリンピックでは大会の中心となるエリアだけに、近年人気が高まっているエリアです。

3位 「渋谷区」  平均年収703万円 ――トレンド発信地で若者のあこがれの街

渋谷区は、渋谷や原宿などトレンド発信地があるほか、恵比寿、代官山、広尾などのおしゃれタウン、政治家や著名人の豪邸が立ち並ぶ高級住宅街の松濤を抱え、家賃相場はワンルームでも約10.3万円と23区平均約8.4万円を2万円近く上回り、都内屈指の人気エリアとなっています。

2位 「千代田区」 平均年収784万円 ――オフィス街だが行政サービスが充実

千代田区は皇居や東京駅、国会議事堂があり、永田町、霞が関、丸の内など日本の政治経済の中心地です。加えて秋葉原は日本のカルチャーの発信地となっています。

千代田区内には官公庁や外資系企業のエリート、ビジネスパーソンが居住し、平均年収を押し上げていると考えられます。昼間の人口は82万人ですが、千代田区の居住人口は5万人程度と23区で最も少なく、人口密度も最も低くなっています。行政サービスが充実していることでも評価が高く、子育て支援で独自の施策をしているため注目されています。

1位 「港区」 平均年収902万円 ――納得のセレブ区? 平均年収は驚きの900万円超え

東京23区の平均年収堂々の第1位は港区です。その額はなんと902万円で、正社員の平均年収が440万円であることを考えると、驚きの高さといえます。

所得水準が高い一方、麻布、白金、赤坂など名だたる高級住宅街に代表されるように地価が高く、物価も高いので生活費がかかります。それだけの出費に耐えられる収入がある、都会生活を楽しみたい人が住む街だといえるでしょう。 (提供: お金のキャンパス

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