日本では、犬や猫を中心にペットブームが続いている。ペットという存在が私たちの生活の一部となり、なくてはならない家族と考える人も多いだろう。他の家族同様、ペットの生命を守ることも、飼い主にとっての責任であるとも言える。

しかし、大切なペットが病気や怪我をした場合には、人間と同扱いではないというのが、今の日本の現状である。また、医療技術の発達により、人間同様ペットの寿命は伸び、高齢化が進んでいるとも言われている。大切なペットに万が一のことがあった場合、飼い主が医療費を負担することになる。残念ながらペットには、公的な保険制度はない。しかし、民間企業のペット保険というものが存在するのをご存知だろうか。

目次

  1. ペット保険とは
  2. ペット保険は必要か?
  3. ペット保険の対象は犬や猫だけ?
  4. ペット保険の保険料の決まり方
  5. ペット保険の比較

ペット保険とは

人間の場合、健康保険に加入をしていれば、通常医療費は3割負担になることはご存知だろう。一部、保険適用がないものもあるとはいえ、生活していく上でちょっと病院にかかる場合には、それで十分であると言える。それに加え、医療保険や生命保険に加入している方も多いだろう。

ところが、ペットにはそうした公的な健康保険制度はない。つまり、100%自己負担となってしまうのだ。軽い症状のものであれば、それほどの負担はないかもしれないが、事故などで手術が必要になった場合には、かなりの費用が必要となる。

ペット保険とは、保険料を支払うことにより自身のペットが病気や怪我をした際に、自己負担分の補填をしてくれるものである。上限額が設けられているものが多いが、100%負担をすることを考えれば、大変ありがたい制度である。

ペット保険を取り扱う企業は増加している。その中から、自身のペットに最適な保険を検討していく必要があるだろう。

ペット保険は必要か?

ペットを飼うということは、責任を伴うことであることは言うまでもないだろう。つまり、飼い主は自身のペットが病気や怪我をした際には、適切な対応をしなくてはいけない。しかし、繰り返しになるが人間の場合とは異なり、医療費の全額が自己負担になるため、万が一の際に備えておくことは大切と言える。

頻繁に病院にかかることが少ないようであれば、加入せずその都度医療費を支払うという選択肢もあるが、人間同様、転ばぬ先の杖として月々の保険料が安いペット保険に加入しておく、というのも一つの手である。

ペット保険の対象は犬や猫だけ?

実は、保険会社によっては犬や猫などのペットだけではなく、哺乳類、爬虫類でも加入できるというものも存在する。

具体的には、ハムスターやうさぎ、鳥や亀、イグアナなどその対象は実に様々である。ただし、ほとんどは犬と猫が中心であるので、自身の飼っているペットの保険を取り扱っている会社があるかどうか調べておこう。また、そうしたペットの種類により保険料も異なるので、これからペットを飼おうと考えている場合には、十分な下調べが必要である。

ペット保険の保険料の決まり方

ペット保険の多くは、月々保険料を支払うことになる。中には、年単位での加入で保険料が割引されるというケースもある。では、その保険料はどのように決められるのだろうか。

まずはペットの年齢である。当然、ペットにも寿命があり、高齢になればなるほど怪我や病気をしやすい状態となる。加えて、犬の場合には小型犬か中型犬か、大型犬なのかによっても保険料は変わってくる。中には、血統種や混雑種などにより保険料が異なる場合もある。

また、保障内容をどこまでカバーするものなのかによっても保険料は異なってくるため、年齢や通院状況を見越して計画的に加入することをお勧めする。

また、インターネットからの申し込みで割引が適用される場合もあるので、加入を検討している場合には、色々な会社を比較検討してみるのがいいだろう。

ペット保険の比較

各種保険会社を比較してみると、それぞれに特色がある。自動車保険で知られるアクサダイレクトでもペット保険を取り扱っているというのは、なかなか知られていないのではないだろうか。そのように、他の保険を扱う会社の中でペット保険を扱っているケースもある。また、大手携帯電話会社であるドコモ、au、ソフトバンクでもペット保険の商品を取り扱っており、身近に加入できるものも多い。

もちろん、ペット保険専門の会社も存在する。その中には、保証割合が100%というものまで存在する。

各会社の違いとしては、保証割合、限度日数、通院、入院、手術、上限額が異なってくる。保証内容は、50%を設定している会社が多いが、80%保証の会社や、先ほど挙げたように100%する会社もある。また、割合ではなく金額の上限を設けているものも存在する。

限度日数にも、各社かなりの差がある。通院であれば、年間20日〜60日を設定している会社が多い。入院や手術においても、同様に回数や金額の条件が設けられている。

人間同様、誰にでもお勧めできる保険会社というのはない。自身の経済状況やペットの状況に応じ、内容を検討し加入してほしい。

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