学資保険,学資保険とは
(写真=PIXTA)

国公立の学校だけを選択しても、大学を卒業するまでに1000万円を超える学費がかかると言われている。子どもの教育にはお金を惜しみたくない人と考えている人も少なくないが、親にとって決して負担が軽いとも言えないのが学費なのだ。また、予定通りに行かないのも子どもの教育と言えるだろう。公立高校に行く予定が私立高校に行く事になってしまったり、私立の医学部や長期留学を目指したりすることもあるだろう。

そのような出費に対しても学資保険で備えていれば、折々の教育に係る出費が軽減されることになる。本稿では学資保険とは何か、また、学資保険の様々なタイプ、税金による控除を受けられるのかどうか、そして具体的な学資保険の紹介等、学資保険について解説していく。


学資保険とは

子どもの教育資金の確保を目的とした保険を「学資保険」と呼ぶ。毎月の保険料を支払えば、子どもが進学するタイミングや成人するタイミングなどで祝い金や満了金が支給される仕組みになっている。

自動車保険や多くの医療保険とは異なり、保険料は掛け捨てとなるのではなく元金保証されているものがほとんどである。また、保険支払者である親が、不慮の事故や病気で保険料の支払いを出来ない状態になった場合には、保険料が免除されるという特典もあり心強い。

学資保険と定期預金の違い

元本が保証されて、定期的に引き出す(受け取る)ことができて…となると、学資保険も定期預金もあまり変わらない金融商品なのでは?と考えるかもしれない。学資保険と定期預金の違いについて見ていこう。

学資保険は保険料支払い免除制度がある

学資保険には、保険支払者が不慮の事故等で支払い出来なくなった場合には、満期までの月々の支払いが免除されるという制度がある。つまり、親にもしものことが起こっても、子どもの学費には影響が出にくい仕組みになっているのだ。もちろんのことだが、定期預金にはこのような支払い免除制度はない。

学資保険の方が高金利のことが多い

超低金利時代が続く中、定期預金だと言ってもそれほど高い金利が適用されているわけではない。また、学資保険も同様だ。だが、学資保険の場合、商品によっては18年間の積み立てで返戻率が110%を超えるものもあり、総体的に定期預金よりも高金利だということができる。

学資保険は中途解約するデメリットが大きい

定期預金の場合は、基本的には中途解約したときに手数料を支払う必要はないが、満期特約などのついた一部の定期預金は解約手数料が必要になることもあり、わずかに元本割れする可能性がある。

だが、学資保険は中途解約の手数料がかなり高く設定されており、満期まで資金を預けておかない場合はほとんどのケースで元本割れをしてしまう。学資保険を利用するなら、満期までしっかりと預けるという覚悟が必要だと言えるだろう。

学資保険は基本的に固定金利

学資保険は基本的に固定金利だ。18年間なら18年間同じ金利が適用されることになり、市場金利が上昇しても反映されることはない。一方、定期預金も固定金利型のものもあるが市場金利が反映される変動金利型もあり、また、預け替えの手数料が低いので、高金利型の商品が出れば容易に預け替えできるというメリットがある。

学資保険で税金控除も受けられる?

学資保険は、税金面でもかなり優遇されていることが魅力である。どのような制度を利用できるのか紹介する。

特別控除の対象になる

例えば、金融商品や投資などから得る所得は雑所得となり、年間20万円以上の利益を挙げると、所得税や住民税の対象となる。だが、学資保険においては増えた金額が50万円までなら特別控除の対象となり、税金の支払いが免除される。

保険料控除の対象になる

生命保険料は控除の対象となり、所得税として最大4万円、住民税として最大2万8千円が控除される。保険支払者に不慮の事故や病気があったときに支払いを免除される学資保険も、生命保険の一種とみなされる。そのため、控除の対象となり、保険料に対する税金が一部免除されるのだ。

貯蓄型?保証型?あなたはどっち派?

保険料を積み立てて利息を得ることを重視する商品を『貯蓄型』、育英年金や医療保障などの補償が充実している商品を保証型とすると、どちらのタイプをより魅力的に感じるだろうか。自分はどちらのタイプに加入したいのかを決めてから、学資保険を選んでいこう。貯蓄型と保証型のメリットとデメリットは次の通りである。

貯蓄型の学資保険、長所と短所

満期まで預けておくと定期預金などより高い利息を受け取ることができることが『貯蓄型』の学資保険の魅力だ。だが、満期までに解約したときのペナルティが大きかったり、保証が充実していなかったりすることもある。

保証型の学資保険、長所と短所

万が一のことが起こったときに、様々な保証を期待できるのが『保証型』の学資保険の魅力だ。だが、保証が充実する分、利息が少なくなり、元本割れしていることもある。

学資保険加入のベストなタイミングとは

ほとんどの学資保険は出生すぐから、商品によっては出生前から加入することができる。同じ金額を積み立てていくなら、当然のことではあるが積み立て期間が長くなるほど月々の保険料が下がるので、できるだけ子どもが小さいうちに加入することがおすすめだ。

また、学資保険には、加入者が不慮の事故や病気になった場合に支払いを免除されるシステムがある。早めに加入するなら、万が一のときにも子どもの学資の不安が少なくなり、安心感が得られるだろう。

学資保険比較

貯蓄型と保証型のいくつかの学資保険を紹介する。それぞれのスペックを比較し、どのような商品を選ぶべきかの参考にしてもらいたい。

みらいのつばさ(フコク生命)

貯蓄型の学資保険「みらいのつばさ」。22年満期であるが、出費が多い大学時代には保険料の支払いがないため、実質17年の支払いで満額を受け取ることができる。進学の度に祝い金が出る「Sタイプ」と大学進学に重点を置いた「Jタイプ」があり、それぞれの返戻率は約108.4%と約110.1%となっている。(2016年12月7日時点)

学資保険 こども祝い金なし型(ニッセイ)

大学入学の年から1年に1回、計5回学資年金を受け取るプランが、ニッセイの「学資保険 こども祝い金なし型」だ。保険料の払込期間は18年。返戻率は110.0%と高い貯蓄型である。

はじめのかんぽ(かんぽ生命)

出生予定日の140日前から加入できる保証型の学資保険。17歳満期か18歳満期かを選択することができ、子どもの医療保障も標準プランについている。保証が充実しているため、返戻率は102.0%と低め。

選ぶ選択肢を増やす

高校・大学と進学するにつれ、入学金や学費の負担も大きくなる。子どもの夢をサポートするためにも、学資保険という選択肢を考慮してみる必要があるだろう。