子どもの将来の学費に備える「学資保険」。まとまった進学祝い金や満期金を受け取れることが魅力だが、月々の保険料が家計を大きく圧迫してしまうのでは本末転倒と言える。月々の学資保険の保険料相場を把握することで、自分に適した金額を決定しよう。
目次
保険料の相場
ベネッセコーポレーションが運営するサイト「ウィメンズパーク」において、ソニー生命と協力して実施された調査によると、学資保険を利用している人の中で月々の支払いが1万円までと答えた人は約7割、そのうち約5割の人が5000円以上1万円未満と答えた。学資保険は満期まで18~22年と長期にわたって支払う商品が多いため、月々の保険料は低く抑えられていることが多いと言えるだろう。
また、同調査によると、支払い方法として月払いを設定している人は約43.9%だが、年払いにしている人も35.8%とかなり高いことが分かる。まとめて支払うことで保険料が割安になる学資保険が多いため、年払いを利用してさらにお得に活用している人が多いと言える。
将来を考えて金額を決めよう
学資保険の金額は、どうやって決めることができるだろうか。いくつかの考慮するポイントを紹介する。
金額決定のポイント1:月々の保険料が無理のない金額か
学資保険の商品によっても異なるが、受け取り金額を自分で設定できるものもある。もちろん、受け取り金額が大きくなると月々支払う保険料も高くなるので、無理のない範囲で金額を設定することが大切だと言えるだろう。
金額決定のポイント2:保険金を受け取るタイミング
また、いつ、どれくらいの金額を受け取りたいのかによっても選ぶ商品が異なってくる。小中高と進学するタイミングで祝い金として保険金の一部を受け取り、大学入学時や満期時に残りの保険金を受け取るタイプなら、祝い金なしで満期時のみ保険金を受け取るタイプよりも返戻率(支払った保険料の総額に対する受け取る保険金の割合)が低くなることがある。
小中高の進学時に進学準備金としてまとまった金額を受け取りたいのか、大学入学時や大学在学中の費用として保険金を受け取りたいのか、また、どのくらいの保険金を受け取りたいのか、しっかりと考えてから商品と月々の保険料を決定しよう。
金額決定のポイント3:進学プラン
家庭によっては留学や私立医歯薬系大学進学のための資金として、学資保険を検討することもあるだろう。その場合は、受け取るタイミングと保険金が必要なタイミングがしっかりと合うのかどうか確認し、学資保険だけでなく貯蓄性の高い他の金融商品とも比較検討してみるようにしよう。
学資保険の加入時期で変わる金額
加入時期によっても、学資保険の月々の保険料は変わってくる。
子どもの年齢によって保険料が変わる
ほとんどの学資保険は被保険者である子どもが小学校に入学するまでのタイミングで加入するようにプランされているが、商品によっては10歳を超えても加入できるものもある。保険料を支払う期間が長くなればなるほど返戻率が上昇するので、学資保険に加入するならできるだけ早く加入することが勧められる。
親の年齢によっても保険料が変わる
学資保険は加入時点での子どもの年齢によっても月々の保険料が変わるが、加入時点での保険支払者の年齢によっても保険料が変わってくる。子どもの年齢と同様、親の年齢も若ければ若いほど保険料が少なくなることが多いので、早めの決断が必要とされると言えるだろう。
ただし、子どもの年齢が変わると積み立てる年数が変わってくるので、月々に支払う金額も大きく変わるが、親の年齢が変わっても、子どもの年齢が変わるほどには月々の保険料に大きな変化はなく、1歳年齢が増えるごとに数円~数10円ほどプラスされるだけである。
途中解約しないよう計画を
学資保険は満期まで保険料を支払うことが前提に提供される金融商品である。そのため、返戻率が高い商品であっても、途中解約すると元本割れ(支払った保険料の総額よりも受け取る額の方が少なくなること)することが多い。
つまり、途中で解約するメリットはほぼない金融商品だと言えるので、最後まで支払い続けることができるよう、無理のない保険料に設定しよう。また、医療保険などの特約をつける場合も、途中で変更すると保証内容が若干変わってしまうことや変更手数料が必要になることもある。しっかりと考慮してから契約するように心がけよう。
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