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現在、従来の自動車産業・電気機器・IT産業に代わって航空宇宙産業が脚光を浴びています。プロジェクト当たりの金額が大きいため、近い将来、300兆円を突破するマーケットを築く可能性が濃厚です。今回は、その航空宇宙産業に迫っていきます。


脚光を浴びつつある航空宇宙産業

今、三菱重工業の国産ジェット機や川崎重工業の航空機エンジン等が話題になっています。航空産業が注目される理由は市場の巨大さにあります。旅客機1機の市販価格は数千億円以上に上るものも存在し、今後、今までのどの企業にもない巨大市場が築かれると思われます。航空産業の背後には宇宙産業も後続しています。これらの航空宇宙産業の市場規模は後10年もすれば300兆円規模になると予測する人も存在しており、関係する株を買い占める人も徐々にあらわれつつあります。


三菱重工業の国産ジェット機「MRJ」

次世代旅客機である「MRJ」、国産機としては約40年ぶりになりますが、エアラインの収益力と競争力の向上に向けて「三菱航空機」が開発を進めています。当機種は300機以上の生産が確定していて、2015年夏には初飛行、2018年冬には実際の飛行を予定しています。この計画に向けて生産拠点を増設したり、従来の生産拠点の一部をMRJ用に最適化しています。

当機種の生産拠点は中部・近畿地方に6ヶ所検討しています。部品の組み立ては三菱重工業の従来の工場を活用する他、最終的な組み立ては名古屋空港の隣に新しく工場を新設する方針です。具体的には、今まで活用を怠っていた名古屋市中村区の岩塚工場を再び活用する他、主翼は神戸市兵庫区の神戸造船所の生産ラインを活用して、胴体と主翼のコンポーネントの組み立てと生産は名古屋市港区の大江工場と同県飛鳥村の飛鳥工場、尾翼は三重県松坂市の松阪工場で生産する予定です。