がん保険,一時金
(写真=PIXTA)

がん保険には特徴となる保証がいくつかある。その中でも一般的な医療保険にない特色として「診断給付金(一時金)」がある。一時金とは何なのか、なぜ必要なのか、また、金額はどの程度が適切と言えるのか探っていこう。


がん保険の基本保証

がん保険は、通常、がんと診断されたときに受け取れる「診断給付金(一時金)」と入院治療を行うときに入院日数によって受け取れる「入院給付金」、がん治療のために手術をするときに受け取れる「手術給付金」、通院治療を受けるときに通院日数によって受け取れる「通院給付金」、厚生労働省で決められた先進医療を受ける時に受け取れる「先進医療給付金」が基本的な保証となっている。

これらの基本保証以外にも、がん保険の商品によっては、所定の抗がん剤治療を受けたときに保険金が支給される「抗がん剤給付金」やがんを直接の死因として亡くなったときに遺族が受け取れる「がん死亡保険金」などが支給されるものや特約として付加できるものもある。

診断給付金(一時金)とは

どのがん保険でも支給される基本保証の中でも、注目すべき保証が診断給付金だ。がんと診断されたタイミングで給付されると決まっているため、他の給付金や保険金よりも早く受け取れることが特徴だ。

入院費や手術費は、退院後あるいはある程度の治療が終わってから医療機関に診断書を記入してもらい、その診断書と保険会社が指定するフォームに記入してから請求することになる。つまり、病院で医療費を支払ってから保険会社への請求と保険金の受け取りとなるため、手元に資金がない方は、当座の医療費の支払いを病院に待ってもらったり、資金を集めに苦労したりする可能性がある。

そのようなときにも診断給付金は活躍する。診断給付金で医療費を支払い、その後、保険会社に入院費や手術費の請求をすれば良いので、病院に支払い交渉したり、お金の工面をしたりする必要がなくなるのだ。

一時金はいくらがいいの?

がんの進行度によって必要な治療費や治療期間は変わってくるが、もっとも進行度が低いステージⅠで100万円程度、がんの進行が進んだステージⅣで270万円程度の治療費がかかると見積もることができる。

もちろん、これはがん治療に対してかかる費用だけであり、治療を受けるために通院する費用や保険適用外の治療を受けるときの費用、がんによって仕事ができない場合に被る損失額については含まれていない。

このような事情があるため、一時金として100万円が基本設定になっているがん保険は多い。月々の保険料を増やすことで一時金の金額を増やすことや、オプション加入することで一時金の金額や適用される条件を増やすことができることもある。

一時金に加入する際の注意点

がん保険に加入する時は、一時金について何を考慮する必要があるだろうか。

一時金の金額

一時金の額が増えるということで、ある程度の安心も増やすことができる。だが、一時金の額は月々の保険料にダイレクトに影響を与えるため、多くの一時金と受け取るためには、多くの保険料を月々支払わなくてはならなくなってしまう。一時金の金額を考えるときは、一時金以外の保証とのバランスも考慮するようにしよう。

一時金が支払われる回数

がんと診断されたときに支給される保険金、診断給付金。だが、保険商品によっては、初めてがんと診断されたときだけに受け取れるものや、がんと診断される度に何度でも受け取れるものもあるので注意が必要だ。

一時金が支払われるタイミング

がんが余りにも早期に発見される場合は、一時金が支給されないがん保険もある。一時金の支払いは、発見されるときのステージと関連があるのかどうかも必ずチェックしておくようにしよう。

また、入院による治療を受けない場合には、一時金が支払われない保険商品もある。単にがんという診断を受けるだけで支給されるのか、それとも入院などを伴う治療を受けないと支給されないのか、必ず詳しく調べておくようにしたい。

がんの種類と一時金の支給

また、給付対象となるがんに制約がない保険商品もあるが、上皮内新生物と診断された場合には給付金が下りない保険商品もある。保険契約を締結する前に、どのような診断で診断給付金が下りるのか、そして回数に制限は定められているのか必ずチェックするようにしよう。

約款をしっかり読んだとしても、保険商品を完璧に把握することはほぼ不可能である。どの言葉がどのようなケースを想定しているのかは、一般の利用者では分かりにくく記載されていることもあるのだ。

一時金の支給について、上記のポイント(タイミングや回数、がんの種類、金額、入院治療の有無)を必ず担当者に尋ねてから、がん保険に加入するようにしよう。決して安い保険料ではない「がん保険」。こんなはずではなかったと後悔することがないよう、しっかりとチェックしてもらいたい。 (ZUU online 編集部)

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