◯ミクロな視点から素晴らしい投資アイディアを掘り当てた友人の話

なぜこんな事を今更申し上げるかといいますと、プロアマを問わず真剣に運用のアイデアを探すという行為自体が非常に大事な事で、そのプロセス自体に正解はないはずだということをお伝えしたいからです。

そして残念ながら意外に多いのが、「自分は良く経済がわからないから」とか、「バランススシートとか読めないし」という理由で、アイディアを探す行為を放棄してる投資家達です。

しかしアイディアを探すということは、決して難しいことではありません。直近私の身近なところで起きた、非常に面白い事例があります。

シンガポール人の友人が、スーパーで売っている「じゃがびー」を買ったところ、非常に美味しくお子さんも気に入ったそうです。それがきっかけで会社(カルビー)を調べたところ、非常にフォーカスされたビジネスモデルで(カルビーさんはそりゃそうですよね。日本人からすれば)、株主にも海外資本が入っており、中国にも進出していました。それで私は彼に、「この会社は、中国にいる同業他社の時価総額の、1兆5千億くらいにはなるんじゃない?」と聞かれました。

PERが20倍を超えてるのを見て、「そんなことはあり得ないよ」とバカにしたのが今年の4月くらいでしょうか。なんと年初の株価と比して、2倍ほどになりました。

参考: カルビー(2229)年間チャート(Yahoo finance)

そもそも、「じゃあ投資というものについてどういうアプローチをすればいいでしょうか?」というのが私が投げかけたいところであります。

私が理想としているところとしては、マクロ・ミクロ両面を見ていたいとは常々心がけています。意外とこれを両方できる人が少なく、どっちかに偏っているケースが多く見られます。マクロを見れる方が教えてくれる、政治的考察を踏まえた大局観が非常に面白い一方で、ボトムアップでよく聞いたことのない銘柄をしっかりと筋道を立て、また会社訪問なんかも含めつつ、非常に夢が広がるアイデアに仕立てあげてくれる友人にも尊敬の念を覚えます。