「上司」としてこんな姿を見せたい
みなさん、「仕事を頼む」ときは苦労されているんですね。「こんな上司でいたい」という思いはありますか?
Mさん 好かれようって気持ちは、とりあえず捨てました(笑)(※5)。好かれたいと思ってやると失敗するな、と。
以前、みんなの意見を取り入れようと調整役になって失敗した経験があります。調整役に回りすぎると、思っていることが実行できなくなって結局失敗する。反発されても、嫌われても、決めたことは押し通す意志は必要。上司としてのけじめをつけることは大切だと思います。
Rさん それ、ちょっとわかります。私は上司から「役職持っているんだからしっかりしろ」と言われることもあって。つい新人にもフランクに話しすぎてしまうところがあるので、役職のある立場として言葉遣いには気をつけています。
Kさん うちは我が強いワーカホリックの集まりのような部署。まだ女性が少なくて、典型的な男性社会。男性はわがままいっぱいだけれど、女性は責任感が強くて抱え込んでしまうタイプが多いというのを、デスクとして俯瞰して見るようになって改めて実感しました。だからあえて、「私みたいにゆるく頑張るのもありだよ」というところを見せたいと思っています。この仕事を続けている限り、結婚も子供も無理なんじゃないかと悩んでいる後輩も多いので。
Mさん
確かに、女性って真面目な子が多い! 真面目だから仕事を振られやすく、自分のことを後回しにしちゃう。女性が、結婚してからも結果を出しながら営業職を続けていけるような道を作るのが今の課題です。
【プロの解説&アドバイス】
⑤上司として気をつけることは?
メンバーに相談したり、サポート関係を築くことは大切ですが、お友達感覚にならないように距離感は必要です。仲良くなることと、慣れ合うことは違います。どちらか一方に偏りすぎないように、相手に合せて「ほめる」と「叱る」の両方をバランス良く取り入れましょう。また、「叱る」と「怒る」も別モノです。感情的につい言ってしまうのが怒る、冷静で客観的に相手の良き未来を願って言うのが叱ることです。(山本氏)