映画やゲーム産業にもバーチャル・リアリティ(VR)が続々と進出し始めた近年、「VR俳優」が新たなキャリアとして注目される可能性がでてきた。

またVR会社「WoofbertVR」にも投資している米大物俳優、ケビン・スペイシー氏が、将来的に映画の一部や観劇のVR化が珍しいものではなくなると予測するなど、俳優業の本質がガラリと変わることも考えられる。

俳優もバーチャルの時代?活躍の場が広がる可能性

USA TODAYの報道によると、「スパイダーマン」や「ハンガー・ゲーム」シリーズなどのヒット作で知られる米女優、エリザベス・バンクス氏は、「俳優にとってVR出演が新たなキャリアの道となる」可能性をインタビュー中に指摘。

バンク氏自身は、GoogleのスマホVRプラットフォーム「Daydream」やSamsungの「GearVR」向けにリリースされた4分間の短編VRアニメ映画「アステロイズ」の中で、VRエイリアンの声や表情のベースを担当し、すっかりVRの魅力に魅せられたそうだ。

この短編映画の制作にあたったのは、シリコンバレーのVRスタートアップ、バオバオ・スタジオで、バンクス氏の顔の動きや表情を読みこみ、映画のキャラクターと連携させる技術を採用した。

一方VRスタートアップに投資するほど、VRに将来性を見いだしているのがケビン・スペイシー氏だ。スペイシー氏は今年1月に開催された「ダボス2016(世界経済フォーラム年次総会)」に出席した際、「VRを観劇などに採用することで、3D世界の疑似体験が可能になる」とVRの魅力を熱烈に語った。

スペイシー氏は同様の技術が映画の一部にも採用できると考えており、現実化すれば様々な形で映像のVR化が進み、俳優にとって活躍の場が大きく広がることになる。将来的に「VR専用俳優」という職業が生まれても、けっして不思議ではないだろう。(ZUU online 編集部)

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