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これまでのサムスンを見ると、サムスンでは、独自の技術開発と開発設計は行わず、先行メーカーの製品を「遡るようにして」分析し(リバースエンジニアリング)、その上で「単なるモノマネ」では無いこれまでの機能をアップさせたり、ムダな物は取り除くといったやりやり方で消費者向けにカスタマイズしてきた企業です。


若者にとってサムスンは労働搾取会社にすぎない

韓国の実業界に君臨する複合企業、サムスングループは今年も大学生人気就職先ランキングで大韓航空には負けてしまいました。若者にとっては、サムスンのように単に給料が高いかどうかよりも、企業に就職をしてからの福利厚生を利用できるかどうかに変わりつつあるのです。企業に対する価値観が変わり始めたのは、昔の日本も同じで、当時の就職先で言えば、国鉄(今のJR)に就職すれば、家族割引が受けられ、東京に行くのに半額だった時代があり人気が有ったものです。

アンケート調査で、回答者の7.1%が最も希望する就職先として大韓航空を選んだことは、当時の日本の若者が国鉄(JR)を選んだように、主な理由として、航空券を大幅な割引価格で購入できるといった福利厚生制度があることを理由に挙げていることからも頷けるものがあります。

国作りが成熟に向かって行くと、何処の国でもおこる現象なのですが、市場拡大や儲けだけを追求するイメージの企業は、次第に就活生の興味から外されるのは韓国も成熟社会に向かっている証しでもあり、平衡感覚が身に付いて来ている事を意味しております。彼らから言わせてば、「サムスンは労働搾取会社というイメージが強まっている」と指摘しているのです。その他には、銀行、化粧品、商品、鉄鋼、と人気が続くのは良いとしても、意外にも、韓国自動車最大手の現代自動車は「企業文化が軍隊式のトップダウン型」といことで、特に女子には人気が無いようです。

その他にも、人気下落の余韻は、2013年6月の「サムスン・ショック」と呼ばれた株価下落劇も有ります。サムスン電子の最新型スマホの販売先行きが不安という情報から、株価が急落したのだです。その後サムスン電子の株価は1カ月間で15%も急落してしまったのです。