先週の米国株式市場

―主要3指数は高安まちまち―

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◆先週の概況

先週の米国市場は、ダウ平均が小幅に下落した一方でS&P500やナスダック総合指数は上昇と主要指数は高安まちまちでした。

トランプ大統領が発した特定国からの入国を禁止する大統領令を巡って混乱が広がったことが嫌気され週初からダウ平均は大きく下落しましたが、週の後半にかけて値を戻しました。ダウ平均は一時割り込んだ2万ドルの節目を3日に回復し、ナスダック総合指数は史上最高値を更新しました。

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米国株式市場バリュエーション

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業種別リターン

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ダウ平均採用銘柄 週間騰落率ランキング

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◆上昇

ダウ平均を構成する30銘柄のうち14銘柄が上昇しました。アップル(AAPL)は決算が市場予想を上回ったことが好感され6%近い大幅高となりました。同じく決算が市場予想を上回ったビザ(V)も3%近く上げました。その他決算が増益だったメルク(MRK)も4.1%高としっかりでした。

◆下落

キャタピラー(CAT)が6%近い大幅安となりました。インテル(ITNC)、マイクロソフト(MSFT)、ボーイング(BA)の3銘柄が3%超下げています。

先週発表された主な経済指標

◆連邦公開市場委員会(FOMC)

31日から1日にかけて行われた連邦公開市場委員会(FOMC)で大方の予想通りフェデラル・ファンド金利(FF金利)は据え置かれました。前回12月のFOMCで金利の引き上げが行われたばかりとあって、今回は据え置かれるというのがコンセンサスでその通りの結果となった格好です。

今回の会合での注目ポイントは金利の変更ではなく、声明文で次回会合(3月開催)以降での利上げについてどのような示唆が行われるかという点でしたが、声明文に次回会合での利上げを示唆するような文言は盛り込まれませんでした。

もちろん今後の経済指標次第で3月のFOMCで利上げが行われる可能性は残されていますが、声明文を素直に解釈すれば3月会合での再利上げの可能性は低下したと考えて良いでしょう。イエレンFRBは経済指標を見極めながら慎重に利上げを進めるというこれまでの姿勢を継続することになりそうです。

今後発表される主な経済指標

◆2月 ミシガン大学消費者信頼感指数 市場予想 97.8 前月 98.5

10日に2月のミシガン大学消費者信頼感指数の速報値が発表されます。同指標は個人消費の先行指標として注目されています。
市場予想では前月の98.5から小幅な低下が予想されています。

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益嶋裕
マネックス証券 フィナンシャル・インテリジェンス部

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