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(写真=Rawpixel.com/Shutterstock.com)

皆さんは資産運用の相談相手は、誰にしようと考えていますか。証券会社や銀行といった金融機関に相談を行うと回答する方もいることでしょう。また、家族など身内に相談するといった方もいるかもしれません。

誰に相談するかは、その時の状況によって変わってきます。そのため、資産運用の相談を行う際に、最も頼るべきなのは誰か、複数のパターンから検証していきましょう。

扱っている商品によって選ぼう

資産運用を考える際に重要なのが「ポートフォリオ(資産配分)を考える」ということです。突発的にお金が必要になった時のために、ある程度の流動性のある資金は確保した上で、運用をしましょう。流動性のある資金とは現金や預貯金など、いざという時に売却や解約などで資産を減らさずに使うことのできる資産です。

流動性のある資金を確保したら、残りの資金のことを考えましょう。株式投資を組み入れたいのであれば、証券会社に相談しましょう。証券会社はこのほかにも、投資信託や債券など数多くの商品を取り揃えており、保険も一部取り扱っています。売買の手数料や取扱商品が異なるので、複数の証券会社からパンフレットを貰いましょう。

ローンなども含めて相談したければ、銀行に相談するのも良いでしょう。銀行も投資信託や保険を一部取り扱っているので、合わせて相談することもできます。銀行も金利やサービス内容、取扱商品が異なるので複数行のパンフレットを比較する必要があります。

その後のライフステージを考慮に入れて、保険を使って資産を運用したいと考えるならば、保険会社の窓口もしくは代理店に相談をしましょう。保険会社も証券会社の投資信託と同じく、自社が作った商品をメインで扱っています。ですので、会社をまたいで商品を考えたければ、代理店に相談して見比べるのもおすすめです。

不動産投資を考えたいのであれば、マンションの一棟を運用するのか、区分所有で複数の部屋もしくは1部屋を運用するのか、各社の強みが異なり扱っていないものも出てきます。ですので、どの運用方法を選ぶかで相談する会社も変わってきますので、そこをまず決めなくてはいけません。

資産運用を始めるときは誰に相談するべきか

投資先が決まっているのであれば、上記のような会社に直接相談するので問題ありません。ですが、どの運用商品・方法で資産の何割を投資するかから相談したい場合、全ての商品から総合的にアドバイスしてくれる会社に、証券会社や銀行、保険会社や不動産会社は当てはまらないのです。多様な資産運用という観点であれば、中立的にお客様の状況を考慮しながら相談にのってくれる独立系FPが望ましいといえます。独立系FPは、どの金融機関にも所属せず、幅広い金融商品の中からお客様にあった資産運用の選択肢を提供するプロになります。

そもそも資産運用をどうすべきなのか、資産運用に強いFPに一から教わったほうがよいでしょう。投資入門口座のようなセミナーなどを通して、初心者の方へのアドバイスを提供しているような、資産運用に強いFPは頼もしい存在と映ることでしょう。

興味がある商品やサービスがあるのならば、それらを扱っている会社のパンフレットを持って、独立系FPに相談すると良いでしょう。もちろん、この会社にしようと決めている場合には直接その会社に相談することが良いでしょう。ですが、複数を比べて助言が欲しい場合には、その分野に強みのあるFPに相談するのが良いでしょう。

例えば、不動産投資を行いたいと既に目標を設定していれば、不動産投資に強いFPに相談してみるなどです。

自身の資産運用を見直したいとき

既に資産運用の経験があるものの、現状の資産運用方法が適切かどうかわからなかったり、ご自身の資産運用を見直したかったりする場合には、誰に相談することがベストといえるでしょうか。

資産運用に限らず、保険やライフプランなど包括的な見直しを図りたい場合には、複数のFPを抱えるFP会社に相談するのがベストです。これは、ご自身のライフプランをもとに、すべてを見直すよいきっかけとなりうるからです。

単純に資産運用を見直したい、と自身で感じた場合でも、なぜ見直しが必要なのかを考えると、その背景には自身のライフプランの変化があったりします。こうした見直しは、複数のFPが知恵を絞って考えることが効果的です。そのため、資産運用の見直しは専門のFP会社に相談してみましょう。

自分の資産運用を考える上で、個別の商品の相談をしたいのか、総合的な資産運用を相談したいのか、ライフプランを含めた見直しをしたいのか、状況に合わせた専門家を選ぶのが重要なのです。