2016年10月13日にPlayStation VRが発売され、2017年2月19日時点で累計販売実績は91万5000台に達し、VR機器の中でも特に勢いがある。VR機器はいくつか種類があるが、それぞれ違った特徴を持っている。
IT専門調査会社のIDC Japanによると、2021年に出荷されるAR/VRヘッドセットの合計は9940万台に達すると予測され、2016年の1010万台のほぼ10倍という。
VR機器とは——仮想現実を実現するHMDのこと
VRとはバーチャルリアリティの略、つまり「仮想現実」のことを意味し、VR機器とはそれを実現させるための装置のことを指す。この装置のことをHMD(ヘッドマウントディスプレー)と呼び、VR機器とはHMDのことを指している。
VRと混同しやすいものには「3D(スリーディー)映像」があるが、両者は全くの別物である。3D映像の場合はモニターやディスプレーに映し出された映像に、奥行きが生じて立体的に見える映像技術のことだ。一方でVRは自分を起点として360度全方向に景色や映像が映し出されるのだ。
簡単に表現すれば、VRの場合は映画の一登場人物として、その世界観に存在することができるイメージだろう。3D映像の場合はあくまで受動的であり、VRであれば能動的に活動できる点に違いがあると言える。
こうしたVRの世界に導いてくれる機械こそVR機器、すなわちHMDである。HMDとは視界を覆い隠せるようになったヘッドセットであり、パソコンやスマートフォン、ゲーム機などからの情報を映し出すことができる。これによりはじめてVRの世界を満喫することが可能になるのだ。