企業の倒産は経営者や従業員とその家族だけでなく、株主や取引先などの関係者にも広く影響を及ぼします。その倒産について、ここに特徴的な調査があります。倒産した企業の社長の「星座」を調べたものです。

この調査は、東京商工リサーチが2000年1月1日から2016年5月20日の間に、負債額1,000万円以上で倒産した企業のうち、社長の生年月日が判明した11万6,505件を分析したものです。その結果を見てみましょう。

最も倒産が少なかったのは「ふたご座」

Horoscope
(写真=PIXTA)

11万人超の社長のデータを分析したこの調査ですが、それぞれの星座ごとに誕生日区分(黄道十二星座)と人数、構成比を多いものから順に並べてみると、以下のような結果になりました。

1位 みずがめ座   1/20~2/18   1万1,220人(9.63%)
2位 うお座     2/19~3/20   1万1,039人(9.48%)
3位 やぎ座  12/22~1/19  1万868人(9.33%)
4位 おひつじ座   3/21~4/19   9,854人(8.46%)
5位 てんびん座   9/23~10/23   9,710人(8.33%)
6位 おとめ座    8/23~9/22   9,667人(8.30%)
7位 しし座     7/23~8/22   9,352人(8.03%)
8位 さそり座    10/24~11/22   9,275人(7.96%)
9位 いて座 11/23~12/21   9,043人(7.76%)
10位 かに座     6/22~7/22   9,001人(7.73%)
11位 おうし座    4/20~5/20   8,900人(7.64%)
12位 ふたご座    5/21~6/21   8,576人(7.36%)

倒産が最多だったのは「みずがめ座」

倒産企業の社長が最も多かったのは「みずがめ座」の1万1,220人で、全体の9.6%でした。これに続いて「うお座」が1万1,039人で9.4%、次いで「やぎ座」の1万868人で9.3%の順となっています。

1位から3位までの3星座(やぎ座・みずがめ座・うお座)は順番が連続した星座で、12月22日から3月20日にかけての間に生まれた社長の倒産が多かったようです。

逆に最も少なかったのは「ふたご座」でしたが、ふたご座の前の「おうし座」は11位、後の「かに座」は10位と、4月20日~7月22日生まれの社長は比較的倒産が少ないという結果になりました。

倒産確率が高いのは「冬に生まれた社長」!?… というわけではない

みずがめ座やうお座、やぎ座など、「寒い冬に生まれた社長たちはツイていないのか!?」と思ってしまった方にネタばらしをすると、そもそも冬の季節に生まれた人の数自体が多かったという事実があります。
同調査によると、倒産時の社長の年齢の平均は、どの星座でも57~58.5歳の間に収まっており、西暦でいえば、1957年から1960年にかけてといったところです。

厚生労働省の「出生に関する統計」によれば、戦後から1964年までは1月から3月にかけての出生率が高く、6月が低かったことが分かります。まさに倒産社長の年代の生まれた頃が、これに該当します。

こうしてみると、倒産社長の「星座分析」結果は、実は統計的に当然の結果だったともいえます。「アンラッキーな星座」なんて存在しないのかもしれませんが、自分の所属している会社の社長の星座を気にする機会もなかなかないとは思いますので、調べておくとちょっとした雑談のときなどで役に立つ日が(来ないと思いますがもしかしたら)来るかもしれませんね。(提供: お金のキャンパス

【関連記事 お金のキャンパス】
東京五輪の経済効果は?その後の落ち込みはどうなる?
転職前に気を付けておきたい税金・年金・お金の話
知っていますか? 「年金」の種類と仕組み
お金のことが学べる映画5選
2020年に向けて市場規模が急拡大 「VR」「AR」で世界はどう変わる?