マンション経営を行うにあたって、持っていた方がいい資格はあるのでしょうか。もちろんなくてもマンション経営は可能ですが、不動産に関する専門的な知識があることで、自身が管理するうえで有益なものとなるでしょう。マンション経営に関する知識を得ることができる、便利な資格について紹介します。

不動産取引の知識が身につく宅地建物取引士(宅建)

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(写真=Antonio Guillem/Shutterstock.com)

宅地建物取引士(以下、宅建士)は、不動産取引のエキスパートとして、不動産売買や不動産賃貸の仲介などを行ううえで不可欠な資格になります。また、宅建士は不動産業者が不動産業を営むうえで、一つの営業所に5人に1人の割合で置かなければならないことから、宅建士の資格は常に必要とされています。就職にも有利な資格の一つです。

宅建士は、不動産の取引に関して重要な説明をする必要があったり、取引のポイントなどを押さえる業務を行ったりします。そのため、必要な不動産を選ぶときなど、マンション経営をするうえでも、役に立つ資格といえます。

また、宅建士は不動産賃貸の仲介を行います。マンション経営には賃借人が必要になることから、仲介業者に頼む場合でも自分で募集する場合でも、一定の知識を持っていた方がトラブルを防止することにつながります。2017年の宅建士の試験は、10月15日の実施が予定されています。申込は7月3日から一定期間になります。

トラブル対応から建物の修繕対応まで幅広く管理するマンション管理士

マンション管理士は、マンション管理を行ううえで必要な知識を幅広く身につけることができる資格になります。マンションに関する専門的な知識をもち、マンション管理組合の運営や建物構造上の技術的な問題、マンション管理組合の管理者やマンション住人の相談にのることができる業務です。

マンション経営をするうえで、管理人業務を外注せずにコスト削減のために自分で管理人になることがあります。管理人をするうえでマンション管理士資格の知識はかなり役立つものになります。マンション管理士は、マンション管理を行うためのエキスパートです。専門知識があれば、外注する必要もなくなります。

マンション管理士試験は、受験申込が2017年9月、試験日は11月下旬を予定しています。

マンション管理業者なら必要な国家資格、管理業務主任者

管理業務主任者とは、マンション管理業者が管理組合などに対して行う管理委託契約に関する重要事項の説明や、管理事務報告を行うときに必要な国家資格をいいます。マンション管理のマネジメント業務を行う資格であるため、マンション管理業者は事務所ごとに30管理組合に1人の割合での設置が義務づけられています。

管理業務主任者は、マンション管理業務の処理状況のチェックやその報告までマネジメントを行います。そのため、マンション経営を行い、管理について外注するとしても、その仕事状況などを監視するポイントを身につけることが可能となります。

管理業務主任者試験は、2017年度の実施は明らかになっていません。2016年は12月4日に試験が実施され、受験申込は同年9月1日から30日まで行われていました。資格試験は例年同じ時期に実施されることが多いようです。受験を考えている場合は、公式ホームページなどのチェックを忘れないようにしましょう。

また、マンション管理士と管理業務主任者は、合格者相互に試験問題の一部免除があります。所定の手続きが必要ですが、免除制度を活用することにより資格を取りやすくなります。

便利な資格で効率的に知識の補充を

ここであげた資格に必要な知識は、マンション経営の効率化に結び付く知識です。資格を取得することにより、一定の知識を得ることができます。これらの資格を活用してマンション経営の効率化に役立ててみてはいかがでしょうか。(提供: 不動産投資セミナー

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