この季節は暑くなったかと思えば寒い日もあり、体調管理に気を使わなければならないと思います。株式投資をするときでも何よりも健康でなければいけませんし、心身ともに健康であってこそ、ということだと思います。米国大統領の言動が聞こえなくなってきましたが、マイナスにもならないということでそれはそれでいいのかもしれません。

地政学リスクにしても先月はあれだけ大騒ぎしたものが一転して何も反応がないという感じであり、いつものことではあるのですが、市場で何が起こっているのか、マスコミなどの報道に惑わされず、インターネットなどでの「どーでもいい」情報に流されることなく、相場の本質を見ておくということが大切と思います。食品株の上昇も単純に空売りの買い戻しだと思います。

米国株が堅調、為替も円安ということで本日の日本市場は買い先行となりそうです。ただ、夜間取引やシカゴ市場で日経平均先物が買われていたものの2万円をつけるような勢いはなく、為替次第ということなのでしょうが、堅調ながらも上値の重い展開になりそうです。決算発表も出揃ってきているのですが、今一つという企業も多く、最後まで買い切れないということなのだと思います。

2万円を試す動きになりそうです。今度つければ一気に抜けるとみる向きもいるのでしょうが、大きく円安に振れるということでもなければ2万円を意識したところでは上値も重くなると思います。引き続き高値圏での保ち合いが続くということなのでしょうが、上値の重さが確認されると手仕舞いに押されるということになるのでしょう。

本日の投資戦略

アルゴナビス清水の投資戦略
(写真=PIXTA)

昨日も特に材料があるということでもないなかで買い戻し中心にしっかりとした動きとなった感じです。食品株などが買われているということですが、森永製菓 <2201> や日清製粉G <2002> などは昨年からずっと「逆日歩」がついた状態であり、空売りの買い戻しが中心ではないかと思います。その他にも昨日の上昇率上位銘柄を見てみると信用取引の売り残高が多いものが多くみられ、さらに信用売り残高が増えているという状況です。

ここから日経平均が2万円を超えて買われるとすれば、買い戻しが中心ということであり、「2万円を付けないから」ということで空売りが積み上がっているとすれば、2万円を超えてくると一斉に買い戻しが入って一段高となり、そして買い戻しが一斉に入ったところが天井ということになるのだと思います。逆に急落する局面では買い戻しが入るとさらに売られるということになりそうです。

清水 洋介(しみず ようすけ)

証券経済アナリスト。大和証券、ソシエテジェネラル証券、マネックス証券を経て投資情報サービス会社「ピクシスリサーチ」を設立 (現・ アルゴナビス )、「チャートの先生」「投資のプロ」として、講演やセミナー活動を活発に開催。テレビや雑誌などでも投資についての解説、講義なども行っている。 メールマガジン も配信中。

※当記事は、証券投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。

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