福岡は街の北側に海があるから東京や大阪とは雰囲気が違うとタクシーの運転手さんが言っていましたが、今回も「出張アノマリー」となった可能性が高くなりました。海外発の相場の急落・急騰の場合、「寄り付いた後」が問題となるわけで、その時の対処の仕方で結局は明暗が分かれるということになるのでしょう。寄り付きから大きく動くことが予想されるわけで、実際に大きく動くことが多いのですから、寄り付きがこの水準であればまだ売られるとか、寄り付きからの売りが一巡した後どうなるとどうなるか、を考えておくということが大切なのだと思います。
株式投資だけではないですが、「なかったことにしてくれ」ということはできないのですから、自分の今のポジションを見て、どのように対処するかを考えていくということだろうと思います。「これまで」のことをしっかりと分析をして「これから」のことを考えるということです。
米国株が大きく下落、為替も円高に振れたことや夜間取引やシカゴ市場の日経平均先物が大きく売られていたことから売り先行となりそうです。目先的な過熱感が強いこともあり、手掛かり難のなかで売り急ぐ動きになりそうです。円高が大きく進んだことで輸出企業を中心に手仕舞い売りが嵩み、買戻しは先送りされるというようなことで下げがきつくなる可能性もありそうです。
19,500円~600円水準で下げ止まるかどうかということになりそうです。連休明けの水準である19,700円を割り込むと「窓埋め」となってくるのでしょうが19,500円水準で下げ止まらないと一気に19,000円水準、あるいは19,200円~300円水準までの下落の可能性も出てきそうです。
本日の投資戦略
買えるものがなくなってきたといっていただけに米国発の調整が効いてきそうです。為替も大きく円高に振れ、2万円を付けなかったという失望感もあり、梯子を外された格好で大きな下落となるのではないかと思います。それでも買戻しを急ぐ動きが出て来れば下げ渋り、いったん下げ渋ると買戻しを急ぐ動きが出てくるということでしょう。
買われるときも売られるときも大きな動きになりそうです。決算発表が出揃い、為替見通しなどから上振れも期待されて買われていた面もあり、円高が一過性なのかどうかを見極める必要がありそうです。米国の政治不信ということが一番大きな要因となれば「トランプショック」は続くという可能性もありそうです。
清水 洋介(しみず ようすけ)
証券経済アナリスト。大和証券、ソシエテジェネラル証券、マネックス証券を経て投資情報サービス会社「ピクシスリサーチ」を設立 (現・ アルゴナビス )、「チャートの先生」「投資のプロ」として、講演やセミナー活動を活発に開催。テレビや雑誌などでも投資についての解説、講義なども行っている。 メールマガジン も配信中。
※当記事は、証券投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。
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