「女性は男性よりも“投資家として”優れている」という意外な事実が判明した 。800万人のリテール投資家のうち、女性は男性と比べて年間0.4%高いリターンを得ているだけではなく、貯蓄率もはるかに高いという。

この調査は米大手投資会社、フィデリティ・インベストメンツが、2016年1月から12月にわたる顧客の投資・貯蓄動向を分析したものだ。

定年退職時には、男女間で3000万円以上の差が?

フィデリティの調査によると、男性顧客の年間平均リターン率が6.0%であるのに対し、女性顧客は6.4%となっている。

数字上はわずか0.4%の差だが、投資期間が長くなればなるほどその差は歴然としてくる。例えば年収5万ドル(約557万9500円)の女性・男性顧客が22歳から投資を始めた場合、67歳に達した時点で生じる差は27万ドル(約3012万円/15.4%増) を上回ると推測されている。

この差は所得と年齢層が上がるにつれて縮まるため、所得が低い女性ほど若いうちから投資を始めておくことで、将来的に資産が増やすい環境創りに貢献するといえる。

「男性の方が優れた投資家だというのはただの神話」