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①放っておいても何も生み出さない

高金利通貨で名を馳せた南アフリカランドでさえ11%から5.5%になっています(図表参照)。金利は50%下がった計算になります。もし2008年のリーマンショック直前に預けて、そのままだとすると円に対するレートは約17円から9円に下がっていますので、こちらは53%ほどです。当時、100万円ぶん持っていたとして、レートだけの単純計算でも価値が半分くらいになってしまっています。スワップと手数料を考えないなら、100万円は47万円になってしまっているのです。

どうすればいい?塩漬け外貨の活用法!!

2012年の終わりごろから円安に傾いていますが、この50%を取り戻すとなると簡単ではありません。円に替えてしまえば手数料を失い、損失も確定してしまいます。他の方法はないか、考えてみましょう。


②普通預金ならせめて定期預金に

もし外貨預金が、普通預金として預けてあるのならせめて同じ金融機関でも、普通は金利が上の定期預金に預け替えておく方法があります。すぐ使わないなら、ほうっておくより良さそうです。この際は、金利を見比べるのを忘れないようにしましょう。


③ドルコスト平均法を使って平均コストを下げる

「ドルコスト平均法」とは、金などの積立で使われる手法です。もし今、毎月金を100グラムずつ積み立てるとします。今月は1グラムが5000円だったけど、翌月には4000円になってしまったとします。今月は高かったのですが、翌月には安く買えました。2か月ぶんの200グラムを今月に一気に買うようりも得だったのです。

二か月に分けて買ったときの平均コストは、

(100g*5,000円+100g*4,000円)/2回=450,000円

そして、今月一気に買っていたなら、

200g*5,000円/2回=500,000円

となり、価格の変動するものを一気に買うのはタイミングによってコストが上がってしまいます。ですので、積立方式で買う方がコストを平均化できるのです。

塩漬け外貨も同じ理屈で、今のレートの安いうちに買い増して平均コストを下げる事はできます。ちょっと負けを認めた気がして今一つのようにも思いますが「損を減らす」点に着目すれば、こちらの方法も違和感はないでしょう。こちらも、長く持ち続けたいとか、この通貨に愛着があるとかの理由があれば選択肢になります。


④キャッシュとして旅行や不動産に

"2014年現在、円安に向かっているので、今まで我慢したのだからこのまま我慢という選択肢もあります。ただし、これまでの損失を取り戻すまで、何年かかるかわからないですね。

もう少し積極的に考えてみましょう。オーストラリアなど観光地としても行きやすい場所なら、キャッシュに替えて旅行に行って使ってしまう事もできます。買い物で円高ぶんだけでもプラスになるでしょう。また、お子さんが留学される際に使ってもらう事もできます。筆者はオーストラリアドルをこう使いました。

最近は、外貨をそのまま引き出せたり、宅配してくれるサービスもあるようです。これで、外貨→円の為替手数料を節約できます。残念ながら、そういう便利なサービスを提供してくれない金融機関に預けてある場合でも、サービスのある金融機関に移す事ができます。受け入れてくれる金融機関はキャッシュバックをしてくれる場合もあるので、手数料が取られるだけでなく戻ってくるわけです。

もし南アフリカランドのように気軽に行くのもちょっと、という国の通貨を持っているのなら、他の外貨に替えてくれる金融機関もあるので、前述のキャッシュバックキャンペーンなどうまく利用するとなお節約効果が期待できます。

現地の商品を買うにしても、後々に値上がりするものを選ぶのもいいでしょう。また、日本の投資家のなかで海外不動産に投資する人も増えてきています。もし土地勘があったりして得意な国なら一考の価値があるでしょう。知らない国でしたら、現地に詳しいコーディネーターに相談するのが必須です。日本出身のコーディネーターなら意志の疎通も楽でしょう。その国の有望な若者と知り合い、エンジェルになるという夢のある方法もあります。


⑤外国株、外国債券 外国投資信託に投資

円に替えてしまう手数料がもったいないので、そのまま外貨で株式を購入できるサービスのある証券会社で外国株式を買う方法もあります。米株はどの会社も取扱い銘柄が増えていて、使い勝手も良くなっています。今、NYダウが不安定な時期にこの記事を書いていますので、押せ押せでおススメできないのですが、今後も安定成長が見込める銘柄ならば配当もありますし、みすみす手数料を払って円に替えてしまうよりはいいかも知れません。再投資で損失を埋めていく可能性も残ります。

外国債券と外国投資信託という選択肢もあります。膨大な商品数でして、ここで全てをご紹介できませんが、個人の状況にあわせて検討されたら、と思います。「ブラジル○○債」などの名前がついていても、円建ての商品だったりしますので、どの通貨建てか確認しましょう。

さしあたってどれを選ぶかわからない場合は、こちらも投資信託である、外貨建てMMFはどうでしょう。利率がたいていは外貨預金よりも高いので、比較後に預け替えてもいいでしょう。定期預金と違っていつでも換金できます。ただ、先ほどのように旅先で使いたい場合は外貨での引き出しができません。外貨MMFで置いておいて、気に入った債券や投資信託が見つかったら買うという手もあります。

そろそろ風を入れて、お金には流れてもらいましょう。

お金はあるていど流れた方がいいものなので、塩漬け外貨もそろそろ動かしてあげれば喜んでお友達を連れて来てくれるかもしれませんね。まずはすぐに換金するのか、もう一度投資に回すのかを決めてみましょう。リスク管理を忘れずに。

photo credit: paul bica via photopin cc