「首都圏の不動産価格は融資締め付けが始まっている」 という旨の記事を執筆したが、その後このアクションは全国に拡大し、首都圏だけでなく名古屋・大阪・京都・福岡といった地方都市にも波及している。

通常の「賃貸不動産投資」は価格が高騰し利回りが低迷するだけでなく、こういった資金面での締め付けも発生しているということもあり、水面下では不動産投資家の「リノベーション方面へのシフト」が進んでいる。

リノベーション投資の基本は「価値創造」

リノベーション,リフォーム
(写真=PIXTA)

リノベーション投資とは設備の老朽化などにより入居が入らなくなった物件に修繕、リフォームを行い、新たな「価値」を付加することで物件評価価格および家賃を上昇させ、投資効率を上昇させるという方法だ。

マンションなどの場合、ドアの付け替えや証明光度の上昇などといったワンポイントでイメージを上昇させる方法から、2K物件を1LDKなどの人気有る間取りに変更するといった方法や、15-20平方メートルほどの風呂・トイレ兼用の部屋2つをぶち抜き形式で1つにするといった方法など多岐にわたる。

またオフィスビルや宿泊施設への転用や、コインランドリーといった設備設置施設に改造するという選択肢もある。

手法はさまざまであるが、こういった方法でテコ入れを行い、「市場評価」を見直させる案件に仕立てることで、物件高騰している状況下でも収益を追及することが可能となる。

リノベーション投資の3つのメリット