「資産運用や投資」といえば、まず思い浮かべるのは株式投資ではないでしょうか。株価は日々のニュースで頻繁に報じられますし、投資対象になる企業も知っている会社であることが多いので、身近に感じられると思います。
今回は、そんな資産運用の王道である株式投資と、最近、サラリーマン投資家の間でじわじわと人気を集めつつある不動産投資を比較します。
株式投資で利益を得る方法は二つ
株式投資の特徴には、「株価の値上がりによって利益を得る方法」と「株式を保有することで利益を得る方法」の二つがあります。
前者の場合、株式が値上がりしたタイミング(信用取引の場合は「売り」からも始められるので、値下がりしたタイミングも可能)で持っている株を売却し、購入金額と売却金額の差額を利益として得ます。デイトレードと言って、短期的に売買を繰り返すタイプの取引もあります。
後者の場合は、主に配当金と株主優待で利益を得ます。株式を保有している企業の業績が良かった場合、企業は出資した株主に還元するために、配当金を出します。また、企業の中には、保有株式数に応じて、自社のサービスや商品を優遇する「株主優待制度」を設けている企業もあります。交通機関であれば無料乗車券、飲食業であれば割引券や無料お食事券などです。
株式投資のメリット・デメリット
株式投資のメリットは、投資した元手以上の利益を得られる可能性があるという点です。2016年に日銀が「マイナス金利」を導入して世界の注目を集めましたが、現在日本の金利は極めて低く、定期預金で貯蓄していても利息はほぼゼロに等しいレベルです。
これでは、タンス預金と変わりません。一方、株式投資であれば、社会や経済の動き、会社の経営状況によって日々値動きがあるので、うまいタイミングで売買することができれば、投資額以上のリターンを得ることができます。
一方、株式投資にもデメリットがあります。それは、元本が保証されていないということです。銀行預金の場合、ペイオフ制度で1金融機関につき1,000万円まで保証されます。しかし、株式投資の場合は元本割れする可能性もありますし、最悪、投資先企業が倒産すれば全てが紙くずになる「信用リスク」があります。
不動産投資は中長期的に利益を目指す
不動産投資にも二通りあります。一つは短期的な値上がりを目指して売買を繰り返すもの、もう一つは中長期的に保有して「家賃収入」を得るパターンです。ただ、税制のからみなどもあり、一般的な投資家は後者のパターンが多くなります。
不動産投資は、不動産物件という現物資産があるため、それを担保にして金融機関から投資資金を借り入れることができます。また、家賃収入という融資返済のための原資もあるので、少ない元手で大きな投資をすることが可能です。
株式投資は売買のタイミングを見極めるために、常に相場の値動きや世界のニュースに耳をかたむけなければいけません。不動産投資でも、もちろんマーケットの動きに敏感になる必要はありますが、ある程度長期的な視点で見ていくことが大事になります。
家賃収入で利益を得る場合は、物件を購入し入居者が決まれば、あとは自動的に収益が入ってくるだけなので、サラリーマンのように本業があって忙しい人にも向いているといえます。
不動産投資のメリット・デメリット
不動産投資のデメリットは、すぐに利益を得られないという点です。最初の数年間は、家賃収入の大半はローンの返済に消えてしまうかもしれません。
しかし、20代から投資を始めて35年ローンで返済した場合、ちょうどリタイアを控えて資金が必要になる頃にローンを完済し、あとは家賃収入がまるまる手元に残る計算になります。ローンを完済した物件は、賃貸する他に自分の住まいとしてもいいのです。
また、自分に万が一のことがあった場合でも、アパートローンの借入時に銀行の指定する「団体信用生命保険」に加入するので、保険からローンの残額が支払われます。残された家族に、ローンの完済した物件を残すことができるので、生命保険代わりにもなるというメリットがあります。(提供: Incomepress )
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