これまで3度にわたり、シェール革命が各国に与えている影響の比較や、各産業への影響のまとめ、また注目銘柄などについてをお届けしてきました。
シェール革命をテーマとした連載の最終回にあたる今回は、シェール革命が日本の経済や産業に与える影響についての予測をお届けします。

【参考】
シェール革命の動向と予測vol1〜主要各国への影響を比較してみた〜
シェール革命の動向と予測vol2〜影響を受ける産業って?〜
シェール革命の動向と予測vol3〜注目10銘柄+おまけ〜


◉シェール革命が日本やインドのGDPを4~7%押し上げ?


2013年2月14日のロイターの報道によると、プライスウォーターハウスクーパース(PwC)が14日レポートを公表し、シェール革命によって世界のGDPが2035年までに年間2.3─3.7%押し上げられる予想しているとのこと。

そして、

PwCのチーフエコノミストでリポートの共同著者であるジョン・ホークスワース氏は「シェールオイルの供給拡大を背景にした原油の国際価格下落によって、同じコストでより多くの生産が可能となり、世界経済の今後の発展に大きな影響をもたらす可能性がある」と述べた。

ホークスワース氏は「インドや日本など原油の大規模な純輸入国では2035年までにGDPが約4─7%押し上げられる可能性がある。一方、米国、中国、ドイツ、英国のGDPは約2─5%増加するとみられる」としている。

というように、日本やインドなどの原油の輸入大国の恩恵が大きいとの見通しを示している。