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すかいらーく再上場、初値はどうなる?

2014年下半期の注目株で忘れてはならないのが、8年ぶりに再上場する「すかいらーく」です。同社は「ガスト」「バーミヤン」「ジョナサン」等の飲食店を全国各地に2000店以上展開しています。再上場する時の株価がいくらぐらいになるのか分かりませんが、上場株として取り引きを終えた2006年7月7日時点の終値は2470円のため、経営側の判断からすれば、当時の買い取り価格である2500円から上げる必要があるため、実際の売り出し価格は3000円前後になると予測されます。


市場の注目を集めている点

近日上場する予定のすかいらーく、8年ぶりに上場しますが、その間に経営を立て直しつつ業績も順調に伸びているため、総額3000億円前後(3000円×1億株)に上ると予測されます。市場では「かつて上場していた企業は、新規上場と比べたら新鮮味に欠ける」と言われますが、セカンダリーの上値が抑えられる可能性があるもの、暫くは買い注文が続くと思われます。

10月には「リクルートホールディングス」、11月には「LINE」の新規上場が予定されており、これらの純新規株と競合するものの、すかいらーくも負けず劣らず注目を集めており、以前のすかいらーく株から株主優待と配当が復活すると言われており、個人投資家を中心に人気が高くなるのではないかと思われます。と言うのも、リクルートホールディングスが公募価格で取得できる可能性が低いため、それを購入できかなった投資家がすかいらーくに流れるからです。


同業者より人手不足傾向が弱い点

すかいらーくの強みに人手不足傾向が弱い点が上げられます。今、飲食業界では深刻な人手不足に悩まされています。一例として「すき家」では200店以上もの一時休業や営業時間短縮に追い込まれており、約74%が未だ再開の目処が立っていません。その間に給与を20%も引き上げている(ただし、ほぼ同じ飲食物を提供する某企業より約8%低い)にも関わらず、人が集まらない様です。2012年以降、有効求人倍率が徐々に改善しつつあり、特に飲食業では2.54倍と売り手市場になりました。

一方、すかいらーくでは初めから従業員数に余裕を持たせており(前述のすき家では1名だけで全ての注文を賄う店舗もある)、パートやアルバイトを店長に登用する研修制度を新設しているのか、思っているほど人材不足には陥っていない様です。前述の「すき家」や「ワタミ」の様にブラック企業として噂が立っていない点も大きく、これにより、ブラックとか一時休業とか営業時間短縮とか悪い噂が流れる心配が低いため、手堅い株価が期待できます。