保険選ぶ際に最も注目すべき点
保険商品は将来起こりうる万が一のリスクに備えるためのコンプレックス商品です。そのため不安に感じることがあると周りが見えなくなってしまい、必要以上に手厚い保障の保険を契約し保険料が家計を圧迫したりすることがよくあります。そこで保険を選ぶ際に大切なのが他の資産状況の見通しと公的保障に対する知識・理解を深めるということになります。
例えば医療保険を検討する際は現在の貯蓄額の見通しと高額療養費制度を理解しておくと検討しやすいでしょう。高額療養費制度とは簡単にいえば"一定額の医療費が発生してしまった場合、国が医療費を負担してくれる"という制度になります。たしかに入院や手術を行うことで多額の費用がかかりますが、高額療養費制度を利用することで青天井に負担が発生するという事態は起こりにくい状態であることがわかります。このように保険を検討する際は資産状況の見通しと公的保障について調べてから検討するようにしましょう。
結婚を期に保険を検討したい
結婚を期に保険を検討する場合は遺族厚生年金について理解しておきましょう。遺族厚生年金は旦那さんが万が一無くなってしまった場合にその遺族に対して支払われる保障のことを指します。同類に遺族基礎年金がありますがこちらは「18歳到達年度末までの子を持つ妻」が対象となっています、しかし遺族厚生年金は子のいない妻も対象となっており、一生涯にわたって受け取ることができます。遺族厚生年金は厚生年金保険に加入している方が支払いの対象となっているため会社員として働いている方であればほぼ例外なく受け取ることができるでしょう。
受給額は旦那さんのお給料や加入年月によって異なりますが、ここで大事なのは万が一の事態が起きた時に公的な保障があるということを理解・認識しておくことです。結婚を期に保険を検討する場合はこの遺族厚生年金をある程度見通しを立てて死亡保険金額を決めたり加入期間を決めるなど検討材料にすることができます。このような観点から考えれば将来のリスクを保険会社の保険商品に依存することなくヘッジすることができるため無駄な保障をつけてしまい、保険料負担が増えてしまったり、保障が少なすぎて後から困るという状態を回避することができるでしょう。