経済産業省は、電力・ガス取引監視委員会が取りまとめた電力取引報で、2017年5月時点で一般家庭向け(低圧)の契約切り替え件数が約634万件、切り替え率が10%を超えたと発表した。2016年4月の電力自由化から契約切り替え率は毎月順調に右肩上がりに増え続けている。なぜ約630万件もの契約が動いたのか。契約上位の会社にはそれぞれ割引サービスがあり、それが功を奏したのであろうか。

毎月約36万件が契約切り替え

新電力,スイッチング
(写真=Thinkstock/Getty Images)

2016年4月から一般家庭向け(低圧)の電力自由化がはじまり、約1年が経過した2017年5月時点の契約切り替え件数は約634万件に達し、切り替え率としては約10.1%となった。内訳としては、自由化で参入した新電力への切り替えが約353万件(約5.6%)、大手電力の利用者が同じ社の割安なプランに変更したケースが約281万件(約4.5%)となった。

自由化となった2016年4月から、契約切り替え率は、毎月右肩あがりに伸びており、2017年になってからの契約切り替え件数累積をみると、2017年1月で約482万件、2月で約518万件、3月で約553万件、4月で約597万件、5月で約633万件と、毎月の移行件数は平均で約36万件にのぼり、2017年5月時点では、今や10人に1人は契約を切り替えたこととなる。

東京ガス、KDDI、大阪ガスがシェア上位をしめる

新電力会社は2016年現在で300社を超えており、各社が独自のサービス競争でシェアを広げようとしている。

2017年4月時点での新電力各社のシェア率では、1位が東京ガス(24%)、次いで2位がKDDI(13%)、3位が大阪ガス(11%)、4位がJXTGエネルギー(8%)、5位が大東エナジー(3%)となっており、6位以下は各社が2%から1%のシェアで推移している。

新電力のセット割で年間に約16,700円お得に

新電力シェア24%の東京ガスと、13%のKDDIで、それぞれスイッチングした場合に電気代がどのくらいお得になる想定なのかシミュレーションしてみよう。

東京ガスは、ガスと電気を両方契約することで割引となる「ガス・電気セット割」に加入すると、電気料金の基本料金が割引になり、約14700/年がお得になる。また、使用量に応じて毎月ポイントが貯まるシステムになっており、約2,000ポイント/年が付与され、合計すると、約16700円/年がお得になる計算である。(4~5人家族で年間約6000kWh使用と想定の場合)

一方、KDDIは、auスマホやauひかりなどの通信サービスと電気を両方契約することで割引となる「auでんき」に加入すると、最大5%相当分のauWALLETポイントが貯まるシステムになっており、例えば月々の電気料金が13000円/月の場合、年間で約7800円お得になる計算である。

上述のサービスの他、さらに付加サービスが提供されるケースもある。

東京ガスではセット割に加入すると、料理のレシピで人気の、クックパッドプレミアムサービス会員のみが使える人気順検索機能が利用できるほか、24時間365日対応の「生活まわり駆けつけサービス」が無料で利用できるサービスなども付加される。

KDDIは、他の家庭との電気料金の比較や省エネ方法の紹介、今月の電気料金到達予測表などが見れるauでんきアプリで電気使用量の節約もサポートするサービスなどが付加される。

新電力のサービスは、ジェイコムやオリックス、大和ハウスなど様々な大手企業も提供している。水道光熱費や通信費などの固定費とセットで加入「セット割」はユーザーにとっての有益性が高そうだ。知ってはいるものの、ついつい後回しにしてしまう固定費を見直してみてはいかがだろうか。(ZUU online編集部)

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